1953年/アメリカ/監督:ジーン・ネグレスコ/出演:ローレン・バコール、マリリン・モンロー、ベティ・グレイブル、デヴィッド・ウェイン、ロリー・カルホーン、キャメロン・ミッチェル、アレックス・ダーシー、ウィリアム・パウエル
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

あとにも先にもメガネバージョンのマリリン・モンローが観られる映画ってこれだけなんじゃないの?
本人はメガネを嫌がってるって設定なんだけど普通にイケてるんですよね。
まあ言うても素の状態はあのマリリン・モンローですから。これが仮におしゃれメガネじゃなくビン底メガネだろうがのび太メガネだろうが彼女ならキュートに掛けこなしてしまうことでしょう。
3人の美女が椅子ごとひっくり返る吉本新喜劇ばりのオチが大好き、【百万長者と結婚する方法】です。
映画【百万長者と結婚する方法】のあらすじザックリ
3人の美女が百万長者との結婚を企てる
いやあ、【百万長者と結婚する方法】を観るとつくづく思いますけど、女性の夢は今も昔も万国共通で変わりませんよねえ。

え?
急に出てきて何?
何言ってんの?
女性の夢が「愛する人との結婚」?
は?
何を眠たいこと抜かしとるんじゃい。「女性の夢」っちゅうたら決まっとろうが。
「金持ってるオッサンと結婚する」の!
分かる?!
作中のシャッツィ(ローレン・バコール)曰くは「そこら辺の雑貨屋じゃなく高級毛皮店で出会うような男性」と結婚することが ゆーめーなーの!

はい。
そんな夢に思いを馳せる3人の美女のお話です。
賢いシャッツィ
「3人の美女」と書きましたが、実際他の2人に「金持ってる男性との結婚こそ至高」と刷り込んだのはどうやら年長者でバツイチのシャッツィ・ペイジ(ローレン・バコール)。40歳。

「バツイチ」とは言っても一度目は妻帯者に騙されて秘密の結婚生活を送っていたようなので、厳密にはその時の婚姻関係は無効だったと思われます。だから戸籍上のキズはなし。

結婚していた時の苦い経験から金持ちと結婚することに固執しているシャッツィは、モデル仲間のポーラ(マリリン・モンロー)も誘って金持ちを捕まえることに躍起になります。
やっとのことで捕まえたのは、金は持ってるけど30歳も年上の男やもめ(ウィリアム・パウエル)。

30歳の年齢差をものともしないシャッツィの説得力あるセリフが笑いを誘います。

ずっと年上の人が好きだった。
ルーズベルトにチャーチル、ボガート…。

参考 ローレン・バコールは25歳年上のハンフリー・ボガートの賢夫人として添い遂げました。
ド近眼のポーラ
シャッツィのもっともそうな説得(?)を受け真っ先に「玉の輿大作戦」に加わったのは美女ポーラ。
モンローお得意の「ダイナマイト・ボディを引っ提げたオツムの弱いブロンド美女」である彼女に、【百万長者と結婚する方法】ではもう一つ重要なファクターが加わります。
なんとポーラはド近眼。

裸眼では人の顔の判別もできないくらいのド近眼の癖に「メガネの女は魅力が半減する」と思い込んでいるため家にいる時以外はメガネをかけない。だからしょっちゅう人や壁にぶつかっています。
画面の隅っこに映り込んでいるような時でも地味にフラフラしてるのがめちゃくちゃ面白い。さすが名コメディエンヌ。

でも彼女はこのド近眼のお陰で生涯の伴侶を見つけることができるんです。
うん分かる、自分で欠点だと思ってるところを欠点だと思わない人と居るのってすごく楽だよね。
天然のロコ
シャッツィの提案を受けてポーラが誘ったのが、同じくモデル仲間のロコ(ベティ・グレイブル)。

ロコは天然ボケだから悪いこと考えるのは止めた方がいい。こういう人は絶対無心でいた方があらゆる事象が好転するんですよ。
下心ありきで不倫旅行なんかしようとするから別荘に着いた瞬間“はしか”に罹 るやろ?
でも自分の“はしか”がうつった妻帯者のおっさんを無心で看病してたら森林警備隊のエベン(ロリー・カルホーン)と恋が芽生えたやろ?

ほれみろ。
映画【百万長者と結婚する方法】の感想一言
結局3人とも(あんなに金カネ言ってたシャッツィでさえも)「金」より「愛」を取るラストを観て私も反省しました。
考えを改めます。

男はカネやない!
重要なのは死亡保障や!

最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。