【ロイドの要心無用】

映画【要心無用】あらすじとハロルド・ロイドの時計台スタントを観た感想

1923年/アメリカ/監督:フレッド・C・ニューメイヤー/出演:ハロルド・ロイド、ミルドレッド・デイヴィス、ビル・ストローザー、ノア・ヤング、ウェストコット・クラーク、アール・モーハン

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

【ロイドの要心無用】
©Safety Last!/要心無用より引用

チャールズ・チャップリンバスター・キートンと並んで“世界三大喜劇王”のひとりに数えられるハロルド・ロイドの代表作。

どこにでも居るカンカン帽をかぶった丸縁眼鏡(=通称「ロイド眼鏡」)の好青年が、素手で12階建ての高層ビルを登ります。

しかもハロルド・ロイドは撮影中の爆発事故で右手の親指と人差し指が無いんだで。

どんなんやねん。

 

作中の「ハロルド・ロイドが時計の針にぶら下がるシーン(本記事タイトル画像)」が【プロジェクトA】【バック・トゥ・ザ・フューチャー】にオマージュされていることでも有名な映画、【要心無用】、或いは【ロイドの要心無用】です。

関連記事
image
映画【プロジェクトA】あらすじとジャッキー・チェンの時計台スタントを観た感想 【プロジェクトA】/1983年/香港/香港アクション/イギリス植民地下の香港を舞台に、水上警察と陸上警察が反目しながらも……

関連記事
image
映画【バック・トゥ・ザ・フューチャー/PART2/PART3】あらすじと感想 【バック・トゥ・ザ・フューチャー/PART2/PART3】/1985年、1989年、1990年/アメリカ/SFアドベンチ……

 

映画【要心無用】のあらすじザックリ

ハロルドは恋人のミルドレッドと別れ大都市に出て立身出世を目指す。ハロルドは勤務先のデパートの店長が派手な宣伝を望んでいると聞きつけ、友人のビルが壁のぼりしているのを思い出し売り込む。かくて、大勢の人々が見守る中、ハロルドは高層デパートの壁を登りだす。

CGも命綱もなしで高層デパートの壁を登るハロルド・ロイド

立身出世を夢見て田舎から都会へ出て来たハロルド(ハロルド・ロイド)。すべては田舎に残してきた恋人のミルドレッド(ミルドレッド・デイヴィス)と結婚するため。

ミルドレッド

成功してくれなきゃ身も心もボロボロよ

でも貴方に限って心配無用よね?

【ロイドの要心無用】
©Safety Last!/要心無用より引用

ミルドレッドの期待に応えたいハロルドが都会で就いた仕事はデパートの服飾品売り場の店員。立派なお仕事ですよ。わがままなマダム方の要求にこたえなきゃならないからね、バーゲンセールなんかあろうもんならもみくちゃにされますし。

でも友人のビル(ビル・ストローザー)とルームシェアしているアパートの賃貸料を今月も滞納しているところを見ると、あんまり羽振りは良くなさそう。

【ロイドの要心無用】
©Safety Last!/要心無用より引用

見栄を張ってミルドレッドにプレゼントを買ったために昼ご飯を我慢しなきゃならないようなこんな姿、ミルドレッドにはとても見せられそうもありません。

 

そんな折、ハロルドは社長がデパートの宣伝のために集客アイデアを募集していることを知ります。集客に成功した暁には報酬1000ドルが転がり込む。友人のビルが軽業師のように建物を登っていたことを思い出したハロルドはすぐさま社長に直談判。「“ミステリーマン”が壁を登る」と新聞広告を打って人を集め、ビルに頼んで12階建てのデパートを登ってもらうことにしたのです。

【ロイドの要心無用】
©Safety Last!/要心無用より引用

ところがどっこい、いざ開始時間になるとビルは因縁のある警察官に追われてその場から逃げ去ってしまいます。

ビル

ちょーごめん!

俺逃げなあかんから、とりあえず2階まででええから自分登って! 2階で入れ替わるわ!

う、うん…。2階までやったらなんとか…。

集まった野次馬を待たせる訳にはいきません。仕方なく壁を登るハロルド。

【ロイドの要心無用】
©Safety Last!/要心無用より引用

2階の窓に手が届き、ビルと交代しようと思ったその時、ビルの後ろに警察官が…。

ビル

あかん! もう1階登って! 3階で入れ替わろ!

ええ?!

う、うん…。

【ロイドの要心無用】
©Safety Last!/要心無用より引用

まあ、あとは予想つきますよね?

 

そんな映画です。

それは鏡ではなくハゲ頭です

ビルに代わってハロルドが恐恐こわごわビルを登るシークエンスが面白いのは言わずもがな、ハロルドがデパートで働いている時にだって笑える描写は目白押しです。

視覚的に伝わりやすいものをひとつご紹介しましょう。

 

いつものデパートの服飾品売り場。一段高いところに居る包装係のお姉さんとイチャついていると、ハロルドのぴっちり横分けの髪が乱れてしまいます。

ええ~っと鏡かがみ…。

あ、あったあった!

【ロイドの要心無用】
©Safety Last!/要心無用より引用

クシで撫でつけてっと…。

よっしゃ綺麗になったわ。

【ロイドの要心無用】
©Safety Last!/要心無用より引用

朱縫shuhou

朱縫shuhou

ってそれ鏡やなくて客のおっさんのハゲ頭や!

映画【要心無用】の感想一言

朱縫shuhou

朱縫shuhou

ハロルド・ロイドの体を張ったスタントに手に汗握ります。そしてそのスタントを際立たせるのにひと役買っているのがシンプルなストーリー。
「気は弱いけど頑張り屋さんのハロルドが愛しい恋人のために奮闘する物語」。
ハロルド・ロイドの映画の多くはこういうシンプルなテーマに尽きるんです。だからこそ観客は感情移入しやすく、頑張る彼を応援したくなる。
 
サイレント映画の黄金期を象徴する【要心無用】は、100年以上経った現代でも観る者を楽しませてくれる名画です。

関連記事
image
映画【プロジェクトA】あらすじとジャッキー・チェンの時計台スタントを観た感想 【プロジェクトA】/1983年/香港/香港アクション/イギリス植民地下の香港を舞台に、水上警察と陸上警察が反目しながらも……

関連記事
image
映画【バック・トゥ・ザ・フューチャー/PART2/PART3】あらすじと感想 【バック・トゥ・ザ・フューチャー/PART2/PART3】/1985年、1989年、1990年/アメリカ/SFアドベンチ……

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

created by Rinker
アイ ヴィー シー
shuhou02-22

朱縫shuhou 天衣無縫に映画をつづっている人

朱縫shuhou

「天衣無縫」と「温故知新」を信条として、主に古い洋画を好む映画好き。様々な映画を観たいのにホラーだけは怖くて観られない可哀相な初老。

TOPへ