【地獄の天使(1930)】ジーン・ハーロウ

映画【地獄の天使(1930)】あらすじと観た感想。チョロそうなジーン・ハーロウ

1930年/アメリカ/監督:ハワード・ヒューズ/出演:ベン・ライオン、ジェームズ・ホール、ジーン・ハーロウ、ジョン・ダーロウ、ルシアン・プリバル

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

【地獄の天使(1930)】ジーン・ハーロウ
©Hell’s Angels/地獄の天使より引用

マリリン・モンローが1950年代を代表するセックス・シンボルとしてハリウッドを席巻するよりも20年ほど前のこと。

彼女によく似た経歴とプラチナブロンドと強烈なセックスアピールを備えた、やはり早世の女優がいました。

ジーン・ハーロウ、またの名を「セックス爆弾」

助手
何それマジで?!

ええ、これマジなんですって。当時日本では彼女のことを「セックス爆弾」の異名で呼んだそうですよ。なんて言うか…惜しげもないよね。

 

ちなみにマリリン・モンローの本名ノーマ・ジーン・ベイカー(出生時の姓はモーテンセン)の「ジーン」がジーン・ハーロウから取られているとの俗説がありますがこっちはガセ。ついでに言えば20世紀フォックスと契約を結んだノーマ・ジーンに「マリリン・モンロー」という芸名を与えたのは本日の映画の主演のひとり、ベン・ライオンであるそうな。

 

1964年の【大いなる野望】、2004年の【アビエイター】と、二度にわたり伝記映画が製作されているアメリカの大富豪ハワード・ヒューズ監督・製作による戦争映画、【地獄の天使(1930)】です。

映画【地獄の天使(1930)】のあらすじザックリ

ドイツ人のカールと、ロイとモンテのラトリッジ兄弟の3人はオックスフォードの学友。ロイは遊び慣れした恋人ヘレンを貞潔な女性と思い込む硬い男で、モンテは不倫した人妻の夫との決闘をすっぽかす享楽主義者だった。やがて戦争が始まり、3人は招集される。

大富豪ハワード・ヒューズの夢が詰まった大作

ハワード・ヒューズの伝記映画【アビエイター】によると、彼は幼い頃から「一番速い飛行機に乗ること」「すごい映画を作ること」「世界一の金持ちになること」という3つの夢を持っていたみたいです。

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その夢のうちのひとつ、「すごい映画を作ること」を実現させたのが、ハワード・ヒューズが父親から受け継いだ莫大な遺産を注ぎまくって完成した戦争映画【地獄の天使(1930)】。

【地獄の天使(1930)】ジーン・ハーロウ
©Hell’s Angels/地獄の天使より引用

色々と凄い映画です。

製作費は当時破格の100万ドル超え、製作期間は2年越え、なんと序盤のパーティのシーンではカラー映像まで観られちゃう。当初はサイレントで撮影していたものの、2年の撮影期間中に公開された世界初のトーキー【ジャズ・シンガー(1927)】が大ウケだったため、急遽全編トーキーで撮り直し170万ドル追加。最終的には製作費は400万ドルにも膨れ上がったと言われています。

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サイレント映画を無理矢理トーキーに仕立て直しているため、所々にサイレント映画の名残みたいな字幕が出てきます。

 

ズバリ言ってストーリーは凡庸。

騎士道の染みついた紳士ロイ・ラトリッジ(ジェームズ・ホール)とヘタレの好色漢モンテ・ラトリッジ(ベン・ライオン)。オックスフォード大学に通うラトリッジ兄弟が、イギリス航空隊に入隊し第一次世界大戦で活躍するお話です。

【地獄の天使(1930)】ジーン・ハーロウ
©Hell’s Angels/地獄の天使より引用

ロイの恋人ヘレン役として登場するジーン・ハーロウや巨額の製作費ばかりにスポットが当たりがちな作品ですが、飛行オタクのハワード・ヒューズの「こだわりの1本」なだけあって、空中戦の場面は今観ても十分迫力満点です。

当時はもちろんCGなんてありませんから、接触するかしないかのギリギリの近距離をかすめて行く戦闘機は全部ガチなワケですよ。しかも撮影中にパイロットが3人亡くなってるときたもんだ。

【地獄の天使(1930)】ジーン・ハーロウ
©Hell’s Angels/地獄の天使より引用

大ヒットしたとは言え「全国民がチケットを買ってやっと採算が取れる」ほど製作費がかかってしまったため費用対効果としては最悪なんですけど、「すごい映画を作ること」という彼の夢は初監督作【地獄の天使(1930)】で実現できたのではないでしょうか。

“セックス爆弾”ジーン・ハーロウ

かの“セックス爆弾”ジーン・ハーロウが演じたヘレンという女性がどのような役回りなのかと言いますと、表向きには「ロイの恋人」。

【地獄の天使(1930)】ジーン・ハーロウ
©Hell’s Angels/地獄の天使より引用

しかしてその実態は、手当たり次第に色目を使って男を誘惑するただのビッチ。俗に言うチョロい女。

エロきこと枕もとのティッシュのごとしですよ。パーティの時に着ているイヴニング・ドレスなんてほとんどおっぱい出ちゃってる。

挙句の果てにはロイの弟のモンテにまで手を出そうとしますからね。てかヤっちゃってんだろうな、2人でソファに倒れ込んで暗転しちゃうんでそこはご想像にお任せって感じなんですけど、インサートしちゃってる方に10円。

【地獄の天使(1930)】ジーン・ハーロウ
©Hell’s Angels/地獄の天使より引用

でも有名になった役がこの「ビッチ・・・」ヘレンだったと言うのは、彼女にとって良かったのか悪かったのか分かりませんよね。

マリリン・モンローと同じく、ジーン・ハーロウも【地獄の天使(1930)】以降“セックス・シンボル”のイメージを払拭できなくて悩んだそうですから。

 

結果ハーロウはアルコールに溺れ腎臓を悪くするも新興宗教に凝っていた母親が現代医学による治療に消極的であったため、26歳の若さでこの世を去ってしまいます。

【地獄の天使(1930)】ジーン・ハーロウ
©Hell’s Angels/地獄の天使より引用

そりゃあ匂い立つフェロモンは半端ないけど、エレガントな貴婦人役とかも観てみたかった女優です。

映画【地獄の天使(1930)】の感想一言

朱縫shuhou

朱縫shuhou

タイトル【地獄の天使】の「天使」が誰を指しているのかはよく分かりません。
「ヤリ○ン」ジーン・ハーロウじゃないことだけは確かだとして、じゃあ一体誰なんだろう?
原題【Hell’s Angels】は「天使」が複数形になってるから、「天使はいっぱいいる」ってこと?
 
もしかしたら「大空を舞うたくさんの戦闘機がまるで天使のように見える」って意味合いなんですかね?

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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朱縫shuhou 天衣無縫に映画をつづっている人

朱縫shuhou

「天衣無縫」と「温故知新」を信条として、主に古い洋画を好む映画好き。様々な映画を観たいのにホラーだけは怖くて観られない可哀相な初老。

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