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【グランド・ホテル】あらすじと感想。群像劇の表現技法を確立

クラシック
🄫Grand Hotel/グランド・ホテルより引用
映画の概要と注意事項

1932年/アメリカ/監督:エドマンド・グールディング/出演:グレタ・ガルボ、ジョン・バリモア、ジョーン・クロフォード、ウォーレス・ビアリー、ライオネル・バリモア/第5回アカデミー作品賞受賞

注※このブログは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

やっと観たあ~【グランド・ホテル】~。

 

映画や小説における群像劇の表現技法をメジャーにした作品で、【グランド・ホテル】以降のこういった技法について「グランドホテル方式」とその名を冠されるほどの先駆的映画です。

グランドホテル方式(グランドホテルほうしき)は、映画や小説、演劇における表現技法のことで、「ホテルのような一つの大きな場所に様々な人間模様を持った人々が集まって、そこから物語が展開する」という方式のことである。

映画『グランド・ホテル』によって効果的に使用されたため、この名が付いているが、その原型はバルザックの『ゴリオ爺さん』の下宿屋・ヴォケール館の食堂にすでに看取されている。

群集劇(ぐんしゅうげき)、群像劇(ぐんぞうげき)、アンサンブル・プレイとも呼ばれる。

出典:Wikipedia

 

産まれも境遇も年齢もまったく違った男女が「グランド・ホテル」で出会い、実に巧みに互いの人生に絡み合っていく…。

しかしすべては一炊の夢、朝にはみなホテルから次の目的地へと旅立ち、入れ替わりにその日の宿泊客がやってくるラストシーンも記憶に残ります。

 

本日はオープニングのおしゃれな画像と共に1人1人ツッコんでいきたいと思います。

 

 

映画【グランド・ホテル】のあらすじザックリ

ベルリンの「グランド・ホテル」では今日も様々な人間模様が繰り広げられている。給仕長は妻の出産を心待ちにし、強欲な実業家は会社の吸収合併に躍起になり、病の為死の宣告をされた男は金を湯水のように使い、落ち目のバレリーナは当日のステージをボイコット…。
日々小さなドラマが繰り返され翌日には皆何事もなかったかのようにホテルを去って行く。

 

 

バレリーナのグルシンスカヤ(グレタ・ガルボ)

グレタ・ガルボ

🄫Grand Hotel/グランド・ホテルより引用

数人の取り巻きを連れて高級階に泊まっている美しいグルシンスカヤ(グレタ・ガルボ)はバレリーナ。

少ない客の前でバレエを踊るのが嫌になって劇場に行きたくないと駄々こねてるとこ見るとどうやら昔は売れてたみたい。今ではすっかり売れなくなって客も呼べなくなっている様子。

しかし腐っても鯛、今だにステージの直前までふて寝してるグルシンスカヤの一挙手一投足に取り巻き連中は右往左往させられています。

 

徐々に分かってきますがグルシンスカヤは見た目通り相当な気分屋です。典型的なちやほやされたい女優タイプ

 

 

実は窃盗犯の「男爵」(ジョン・バリモア)

ジョン・バリモア

🄫Grand Hotel/グランド・ホテルより引用

…名前出てきたかな?

作中で(オープニングの映像でも)「男爵(BARON)」(ジョン・バリモア)としか言われてないと思うんで男爵って呼びますけど、二枚目枠のはずのこの男爵、私的にはすんげー笑えてしまいます。

持って生まれた気品をフル稼働して男爵然と振る舞ってはいますが、その正体はホテル専門の泥棒。

今日グランド・ホテルへやってきた目的ももちろん盗み。

 

しかしグルシンスカヤの真珠のネックレスを狙って部屋へ忍び込んだ男爵は、ステージを中座して戻ってきたグルシンスカヤに心奪われなんと愛の告白しちゃいます。

男爵
俺泥棒やねん!

でも盗んだネックレスは返す!

だって心の底から君を愛してしまったんだ!

おお、洗いざらい吐いた。

ちょっと急展開すぎて失笑。私なんて最後まで「コイツ金目的の嘘ついてんちゃうんか」って疑いが消えなかったほどの急展開。

 

さらにその後またも盗み目的で実業家のプライジングの部屋へ侵入しますが敢え無く見つかり口論となってしまうという…

「ホテル専門の泥棒」って公言してる割には窃盗下手くそすぎへんか?

この男爵が一番ツッコみどころ満載です。

 

ちなみに演じたジョン・バリモアは【25年目のキス】【チャーリーズ・エンジェル】で有名なドリュー・バリモアの祖父で、【グランド・ホテル】で共演しているライオネル・バリモアの弟です。

 

 

速記記者のフレムフェン(ジョーン・クロフォード)

ジョーン・クロフォード

🄫Grand Hotel/グランド・ホテルより引用

【グランド・ホテル】で最も頭と要領がよく冷静で、男顔負けの野心も持つ自立した女性フレムフェン(ジョーン・クロフォード)。

宿泊客ではなく実業家のプライジングから速記記者として呼ばれてホテルへやってきます。出会う男はみなその美貌の虜になってしまいますが、フレムフェンが愛してしまったのはグルシンスカヤにイカれちゃってる泥棒男爵。

 

しかしフレムフェンは安易に愛に狂っちゃったりしません。自分は男爵に愛されていないことをいち早く感じ取り、冷静になった上で金のためにプライジングを手の平で操る気丈さと聡明さに憧れます。

 

 

実業家のプライジング(ウォーレス・ビアリー)

ウォーレス・ビアリー

🄫Grand Hotel/グランド・ホテルより引用

守銭奴のおっさん(ウォーレス・ビアリー)。

会社経営者で工場を持っていますが、工場で働いている従業員なんて虫ケラのように思っています。会社を大きくするためなら取引の時に平気で自社に有利な嘘をつくクズ。

美しいフレムフェンを我が物にしようとしますが一蹴されます。ザマミロ。

 

 

死を宣告されたクリングライン(ライオネル・バリモア)

ライオネル・バリモア

🄫Grand Hotel/グランド・ホテルより引用

病名は明らかではないですがもうすぐ死ぬことを宣告されている元勤め人(ライオネル・バリモア)。

プライジングの工場で経理として身を粉にして働いてきたのにそれをプライジングに伝えても労[ねぎら]いの言葉もないどころか、「経理ってことはお前横領しとったんちゃうやろな!」と訳のわからん言いがかりをつけられます。

 

決して守銭奴ではないのですが、死に直面した今は必死に働いて貯めてきたお金しか信じられなくなっていて気の毒です。

 

 

オッテルンシュラーク医師(ルイス・ストーン)

ルイス・ストーン

🄫Grand Hotel/グランド・ホテルより引用

重要な役どころではないですが、【グランド・ホテル】の初めと終わりにストーリーテラー的な感じで導入とまとめを担当していらっしゃいます(ルイス・ストーン)。

誰に言うともなく呟く決めセリフがこちら。

グランド・ホテル

人が来ては去り行く

何事もなかったように

出典:【グランド・ホテル】字幕

 

 

給仕長のセンフ(ジーン・ハーショルト)

ジーン・ハーショルト

🄫Grand Hotel/グランド・ホテルより引用

グランド・ホテルの給仕長(ジーン・ハーショルト)です。

彼の物語だけ他とは一線を画しますが、病院との電話の内容で妻が難産で苦しんでいることが分かります。忙しい業務を抜けて妻の側にいることは叶いません。

そして翌朝、チェックアウトのお客様を見送った後、無事出産の連絡を受け取るのです。

 

…これ要ったか?

もしかしてどっかで誰かと絡んでたんかな?見逃してるかも知れません。また改めて観てみよう。

 

 

映画【グランド・ホテル】の感想

朱縫shuhou
こういった技法が確立されていなかった当時は大ヒットだったでしょうが、今観るともうひとひねり欲しいよなあ~ってのが正直な感想です。

まあ【グランド・ホテル】を目指してあらゆる映画が切磋琢磨した結果でしょうけど。

 

個人的には死を目前にして自暴自棄になってるダメ男クリングラインが最後にはちょっと頼りがいのあるええ男に見えてくる不思議感が癖になりそうな映画。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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「天衣無縫」と「温故知新」を信条として、主に古い洋画を好む映画好き。様々な映画を観たいのにホラーだけは怖くて観られない可哀相な初老。

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