1938年/アメリカ/監督:ハワード・ホークス/出演:ケーリー・グラント、キャサリン・ヘップバーン、メイ・ロブソン、チャーリー・ラグルス
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
着地点の分からない予測不能な男女の恋模様を描いたスクリューボール・コメディ。
二枚目なのに変なビン底メガネかけてるケーリー・グラントと、知的なオーラを無理矢理消し去り世間知らずのお嬢様を華麗に演じたキャサリン・ヘップバーンの掛け合いが面白い。
邦題は直訳なんだけどあんまり的を射ていないので気にしない方がいい。
そこをもっとスクリューボールな絶妙の邦題をつけんかい。
【赤ちゃん教育】です。
参考 スクリューボール・コメディ=映画のジャンルの1つ。ストーリーの多くは常識外れで風変わりな男女が喧嘩をしながら恋に落ちる内容。
映画【赤ちゃん教育】のあらすじザックリ
古生物学者のケーリー・グラント、お嬢様のキャサリン・ヘップバーン
古生物学者のデービッド・ハックスリー博士(ケーリー・グラント)は、4年の歳月をかけて恐竜の骨格の組み立てに成功。
あとはこのほど発掘された肋骨鎖骨が博物館に届くのを待つばかり。
デービッドは助手のアリス(ヴァジニア・ウォーカー)と付き合っていて、肋骨鎖骨が届いて骨格が完成したら結婚する約束をしています。
肋骨鎖骨が届くのを心待ちにしつつも、今日は博物館に100万ドルの寄付を検討中のランドム夫人(メイ・ロブソン)の顧問弁護士ピーボディ(ジョージ・アーヴィング)とのゴルフの日。
ピーボディ氏に口をきいてもらって何とか寄付をお願いしたいところですが、なんの前触れもなくデービッドの前に巨大な障壁が立ちはだかります。
障壁の名はスーザン・バンス(キャサリン・ヘップバーン)。
突如ゴルフコースに現れデービッドのボールを勝手に打ち始める、ちょっと何を言っているのか分からない異常者。
彼女にかかれば誰かの所有物であるはずの車だってこの通り。
ちょっとそれ俺の車やねんけど!
君のはこっちやろ!
うん。
でもこの車が邪魔で私の車が出されへんねん。
動かしてよ。
しかしスーザンはなぜかそのままデービッドの車を発進。
一見するとほんとにヤバイ人です。
その後パーティで自分のドレスが破れていることに気付いた時には恥ずかしがっているので、一応人並みの羞恥心はあるみたいだけどね。
【赤ちゃん教育】の「赤ちゃん」ってのはアレのこと
あー分かった!
精神年齢の低いスーザンをデービッドが調教し直すから、タイトル「赤ちゃん教育」なんや!
はいハズレえ~。
タイトルの「赤ちゃん」とは、「ベイビー」と名付けられた豹のこと。
なんでもブラジルにいるスーザンの兄が送ってきた大事な豹なんだとか。
あなた動物学者でしょ?
豹いらん?
もうどこまでも脈絡のない無茶ぶりでスーザンに振り回されっぱなしのデービッド。
しかし途中でスーザンが100万ドルのご寄付をご検討中のランドム夫人の姪っ子であることが判明し、止む無く彼女の言いなりになる羽目になります。
デービッドは終始迷惑千万ってな調子で怒ってるけど、ちょいちょいデービッドへのあからさまな好意を見せてつけてくるスーザンはなぜかどうしても憎めません。
言ってることもやってることもかなり変だけど、彼女なりによかれと思って動いた結果だそうです(本人曰く)。
いますよね~こーゆートラブル体質の天然ボケ。
普段はボーイッシュでクールなキャサリン・ヘップバーンが意外とハマってます。
映画【赤ちゃん教育】の感想一言
歴史的発見かも知れない恐竜の肋骨鎖骨がデービッドの自宅宛てに宅配便で送られてくるのが笑える。
そんな感じでいいんや。
でもまあラストで、スーザンのせいで4年もかけて完成間近にいたった骨格が崩れてもデービッドは「よしとするか…」とか言ってるんで、もともと大した価値もない恐竜なんでしょうよ。はっは。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。