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毒舌と機知に富んだコメントを早口で繰り出す話芸で有名な俳優ボブ・ホープの代表作。
大富豪ハワード・ヒューズが手掛けた映画【ならず者】でデビューした、のちのセックス・シンボル、ジェーン・ラッセルがヒロインを演じます。
主題歌「ボタンとリボン」が第21回アカデミー歌曲賞を受賞しています。当時の観客はみんな「バッテンボー♪」と口ずさんだそうですよ。
【腰抜け二挺拳銃】です。
映画【腰抜け二挺拳銃】のあらすじザックリ
二挺拳銃のヤツが腰抜けな訳じゃない
タイトル【腰抜け二挺拳銃】ってのは、「腰抜けの二挺拳銃(の男)」って意味ではありません。
「腰抜け」アンド「二挺拳銃」の二人の人物を指しています。
「腰抜け」はイカサマ歯医者のピーター・ポッター(ボブ・ホープ)で、「二挺拳銃」は前科のある女ガンマン、カラミティ・ジェーン(ジェーン・ラッセル)のこと(カラミティ・ジェーンは実在した開拓時代の女ガンマンです)。

これまでの罪状をすべて帳消しにする代わりにインディアンに武器を流している犯人を突き止めるよう知事から密命を受けたジェーンは、西部へ向かう幌馬車隊へ潜り込むべくとある町を訪れます。
そこで歯科を開業していたのがピーター・ポッター。

ちなみに上の画像でハゲのおっさんが吸わされてるのはヤブ医者ピーターの最終兵器「笑いガス」。この「笑いガス」については後述します。
患者の診察中、町でちょっとした騒ぎが起こり(これを鎮めたのは実はジェーン)、ビビったピーターは歯医者を辞めて自分の幌馬車でさっさと東部へ逃げようとします。ピーターの幌馬車に目を付けたジェーンは、武器商人をあぶり出すのに都合の良い「西部へ向かう夫婦」を装うため、色仕掛けでピーターに迫り、結婚を条件に(もちろん口先だけ)一緒に西部へ行く約束を取り付けるのでした。
「腰抜け」の運の良さは異常
「インディアンに武器を流してる犯人を捜す」だなんて危険な任務(それってつまりスパイにもインディアンにも狙われるってこと)を背負ってるというのに、ジェーンがパートナーに選んだのがイカサマ歯医者のピーターて。
連れだって西部を目指すのにこれほど頼りない男もおらへんで。

とか思いながら観てたら泡食いますよ?
ピーターの運の良さは異常やからね。
拳銃の腕もないしクソ度胸もないのに、数々の困難をなぜか偶然と運だけで乗り越え、気が付いたら「伝説のガンマン」と呼ばれるまでになるラッキーボーイなんですよこの人は。

いわゆる「西部劇の英雄像」を逆手に取って、銃をぶっぱなすどころかいつも逃げ腰というピーターのキャラクター設定は、当時の西部劇ファンにとってもさぞかし新鮮だったことでしょう。【腰抜け二挺拳銃】はパロディ精神に満ちたコメディ西部劇として高い評価を得ています。
「伝説のガンマン」となったピーターを陰で操る女ガンマン、カラミティ・ジェーンを演じたジェーン・ラッセルも良い味出してます。
ジーン・ハーロウに代わるセックス・シンボルとしてデビューしたとはいえ、ジェーン・ラッセルは姉御肌で気風の良い女性だったそうですから、結構【腰抜け二挺拳銃】で演じた女ガンマンみたいな感じが地だったりするんじゃないかなあ。はまり役。
単なるヒロインではなく戦う力を持つ女性像を堂々と演じ、ボブ・ホープの「腰抜け」ぶりを引き立てる対照的な役割を見事に果たしたジェーン・ラッセル。彼女のクールで力強い演技は物語に説得力とスパイスを生み、映画全体を引き締めるのに一役買っています。

映画【腰抜け二挺拳銃】の感想一言

往年の西部劇を盛大にパロってるだけあって多少のステレオタイプな描写や古めかしさは感じられますが、それ以上にボブ・ホープとジェーン・ラッセルが演じた「腰抜け」と「二挺拳銃」のキャラクターの愛嬌と単純明快な物語が際立っていて、一貫して気楽に笑える安心感があります。
イカサマ歯医者ピーターの武器(?)の中には、実在すれば世界平和に役立つんじゃないかって代物まででてきますよ。
それこそがさっきちょっと書いた「笑いガス」。
吸ったら笑いが止まらなくなるガスなんですけど、これが地味に面白い。「笑いガス」を吸った奴が、怒ってるのに笑ってしまったり声を出してはいけない場面で笑ってしまったりする姿は、こんな地味なネタに引っ掛かってたまるかと思いながら観ててもどうしても笑ってしまう。
国際会議とかで使えへんかな?場が和むと思うんやけど。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。



