2015年/アメリカ/監督:クエンティン・タランティーノ/出演:サミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル、ジェニファー・ジェイソン・リー、ウォルトン・ゴギンズ、デミアン・ビチル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、ブルース・ダーン/第88回アカデミー作曲賞受賞
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
クエンティン・タランティーノ(以下、タラちゃん)がメガホンを取った8作目の映画。
作品内にこっそりマニアックな謎かけをぶっこんできたりするタラちゃんにしては分かりやすく、タイトルに「8(エイト)」が入っとります。
タラちゃん監督作は一時期ハマってすべて観ましたが、正直この映画は【キル・ビル】の次につまらなかったです。当たりはずれが激しいんだよねタラちゃんは。
2004年/アメリカ/監督:クエンティン・タランティーノ/出演:ユマ・サーマン、デビッド・キャラダイン、マイケル・マドセン、ダリル・ハンナ、パーラ・ヘイニー=ジャーディン、ゴードン・ラウ、マイケル・パークス、サミュエル・L・ジャクソ[…]
【レザボア・ドッグス】や【パルプ・フィクション】なんかは初見の時「何この映画!」ってものっすごい衝撃がありましたけどね。
1992年/アメリカ/監督:クエンティン・タランティーノ/出演:ハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、クリス・ペン、スティーヴ・ブシェミ、ローレンス・ティアニー、エディ・バンカー、クエンティン・タランティーノ[…]
1994年/アメリカ/監督:クエンティン・タランティーノ/出演:ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマン、ブルース・ウィリス、ヴィング・レイムス、ティム・ロス、ハーヴェイ・カイテル、クエンティン・タランティーノ[…]
ちょっと私自身定番のタラちゃんメソッドに飽きているのかも知れません。
【ヘイトフル・エイト】です。
つまらない映画【ヘイトフル・エイト】のあらすじザックリ
曲者ばかりが集まった雪深い山小屋での密室劇
一面雪景色の山中を走る駅馬車の中に賞金稼ぎが二人。
一人は白人で生きたまま賞金首を連行することで知られる「首吊り人」のジョン・ルース(カート・ラッセル)。
ジョンはデイジー・ドメルグ(ジェニファー・ジェイソン・リー)という1万ドルの賞金首と手錠で繋がっています。
もう一人は黒人で、3つの賞金首の遺体を運ぶ南北戦争時の元北軍騎兵隊少佐マーキス・ウォーレン(サミュエル・L・ジャクソン)。
現在乗客は三人と御者が一人。馬車の屋根に死体が3つ。
さらにその道中、彼らは同じレッドロックの町を目指すも吹雪で立ち往生してしまっているクリス・マニックス(ウォルトン・ゴギンズ)という若者を拾うハメになります。
序盤のこの辺り。駅馬車に揺られながら乗客たちがポツリポツリと交わす会話がタラちゃん必殺の「意味のない会話」なんだと思って適当に観てるとしっぺ返し食らうんでご注意ください。
結構意味あります。
普通の映画みたいです。普通の映画てなんやねん。
リンカーンの手紙は結局偽物だったの?
マーキスが肌身離さず大事に持っているのは「リンカーンからの手紙」。
南北戦争時北軍騎兵隊として戦ったマーキスはリンカーン大統領から感謝され、欠かさず文通する仲になったんだそうな。
ジョンはその手紙を見せてもらってはまるで聖典のごとく有難がりますが、実はこの手紙はマーキスの自作自演であったことを後に本人が明かします。南北戦争に勝利したとは言え白人社会を黒人が生き抜いて行くにはこんな造説も必要なのだそうです。
中盤で完璧に種明かしされているにも関わらず意味深にラストまで絡んでくるこの手紙。こいつにはちょっとだけ手こずりました。
「作り話だった」、で…いいんだよねえ…?
何か見逃しているような、予想の裏の裏をかいて実は正真正銘リンカーンからもらった手紙だったってオチが隠されているような、なんだかモヤモヤした気分にさせられるんです。
それはもう、もしかしてこのリンカーンからの手紙が「意味のない会話」に代わるタラちゃんの新メソッド「意味のない小道具」なの?と疑ってしまうほどに。
ギャング女ドメルグを演じたジェニファー・ジェイソン・リー
しょっぱなから目の周りにパンダみたいなアザをつけて首吊り人・ジョンを口汚く罵る姿にほとんどの観客は釘付けになったことでしょう。
【ヘイトフル・エイト】の中でもっとも存在感を示したのがデイジー・ドメルグを演じたジェニファー・ジェイソン・リー。
いらんことを口走ってジョンに殴られては(しかもグー)大声で叫び、でもその数分後にはケロっとしてる。なんやったら自分の鼻血でさえも美味しそうに舌なめずり。
目の前で飛び散った弟の肉片が顔面に降りかかっても正気を保って高笑いする姿は狂気も恐怖も通り越して、もうコメディ。
しかしやっぱりパターンなんですよね、デイジーの弟が現れてからの展開は最後の最後まで完璧に読めてしまう。
…ふう~。
今日も「タラちゃんの映画」観たわあ~。
鑑賞後にはせいぜいこんな感想しか残らない。
こうなったらいっそ、残虐描写も意味のない会話も一切ない作品を撮ってみてくれたらどうやろう?
映画【ヘイトフル・エイト】の感想一言
監督作が10本に達したらもう映画は撮らないと明言してるタラちゃん。
残りの2本に期待しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。