1938年/アメリカ/監督:マイケル・カーティス、ウィリアム・キーリー/出演:エロール・フリン、オリヴィア・デ・ハヴィランド、ベイジル・ラスボーン、クロード・レインズ、パトリック・ノウルズ、ユージン・ポーレット/第11回アカデミーオリジナル音楽・美術監督・編集賞受賞
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

日本で言うたらネズミ小僧。
フランスで言うたらアルセーヌ・ルパン。
スペイン領メキシコで言うたら快傑ゾロ。
そして中世イングランドで言うたらロビン・フッド。
今挙げたのは何かと言いますと、全員“義賊”と呼ばれる人達です。
中世イングランドの伝説上の義賊でありアウトロー、ロビン・フッドを描いた冒険活劇、【ロビンフッドの冒険】です。
映画【ロビンフッドの冒険】のあらすじザックリ
どうしてもダメな衣装と髪型
「大名や商家から金を盗んで貧しい人に分け与えた」とされる日本のネズミ小僧(ホントは博打と女と酒に使ってただけらしいよ)と同枠のように書きましたが、【ロビンフッドの冒険】のロビン・フッドは少し違う。
どちらかと言えば「指導者」とか「革命家」って感じ。チェ・ゲバラ?

十字軍に加わり国を空けていた獅子心王リチャード(イアン・ハンター)に代わってイングランドを治めていたのは王弟ジョン(クロード・レインズ)。典型的なダメ権力者のジョンは有能な部下ガイ卿(ベイジル・ラスボーン)らの協力の下、サクソン人だけに圧政を敷き恐怖と力で支配して王の座を奪おうとしていました。
虐げられた人々を集めてジョンの企みを阻止しようとしたのが、森の奥で暮らす弓の名手ロビン・フッド。

剣技が冴えわたる活劇のスター、エロール・フリンがロビンを演じているんですけどね。
いやもうホント、とにかく申し訳ないけど髪型と服装が面白すぎて直視できない。
こうなったらエロール・フリンがもっと不細工であってくれた方が良かった。
顔が男前なだけにさらに3割増しくらい面白く仕上がっている。
なんやねんそのイヤミみたいな髪型!
※「おそ松くん」のね。
髪型だけでなく衣装も酷いんですよ。
ちゃんと時代考証してあるんでしょうけど、ホントに中世ヨーロッパの一般人ってこんな化学繊維でできたようなピッチピチのタイツ履いてたの?
後ろを向こうものならプリっとしたお尻の線とか丸わかり。さらにそのアマガエルさながらの鮮やかなエメラルドグリーンときたらよ。
他は普通なのに主人公だけどうしてコレか
いやでも少々お待ちください。
実は【ロビンフッドの冒険】の中でこれほど奇天烈 な格好をさせられているのは主人公のロビンだけなのです。

王弟ジョンもガイ卿もマリアン姫(オリヴィア・デ・ハヴィランド)もロビンと共に戦う勇者たちも、普通にカッコいい衣装着させてもらってる(ロビンの相棒ウィル(パトリック・ノウルズ)だけはちょっと微妙)。
なぜか主人公ロビンだけ森の小人仕様のファンタジー衣装&ウェーブがかったイヤミの髪型。
この姿で城の壁をよじ登りマリアン姫に夜這いをかける。

まあ本人喜んでるけどさあ。
やめてよ。
コメディになってるって。
映画【ロビンフッドの冒険】の感想一言
「弓の達人」であるロビン・フッドの最後の見せ場が「剣でチャンバラ」だったのもちょっと残念でした。
せっかくスカウトした「棒術の達人」リトル・ジョンを始めとする他の勇者たちが結構ないがしろにされてるのもなんだかなあ~。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。