2003年/アメリカ/監督:ナンシー・マイヤーズ/出演:ダイアン・キートン、ジャック・ニコルソン、キアヌ・リーヴス、フランシス・マクドーマンド、アマンダ・ピート、ジョン・ファブロー、ポール・マイケル・グレイザー
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
映画のタイトルにもなったりしましたけど、人間生きていれば一生に一度くらいは“モテ期”って訪れますよね。
でもその嬉しい時期って結構自分が望んでいないタイミングだったりしませんか?
すでに自分に恋人や配偶者が居る時だったり、今はパートナーよりも学業や仕事に打ち込みたい時だったり。
(今か!)
(今いっぺんに告られても!全部付き合う訳にも行かへんし別々に来てくれ!)
(もしくはまたのお越しをお待ちしております!)
でもそんな悩み、初老となった今の私からしてみればかわいいものです。
全員と付き合ってみればええだけの話です。
私が恐れるのはもっと先、50代後半になって突然キアヌ・リーヴスクリソツのイケメンドクターに告られちゃったらどうしようってこと。
いやいや、ダイアン・キートンでなくても誰にでも訪れるかも知れませんよ、「人生終盤のモテ期」。
来たるべきその日に備えて精進しましょう、【恋愛適齢期】です。
映画【恋愛適齢期】のあらすじザックリ
どの層に向けて作ったの?
冒頭のしょうもない寸劇で映画の内容について少しは予想がついてもらえましたでしょうか?
【恋愛適齢期】はバツイチで54歳の劇作家エリカ・バリー(ダイアン・キートン)に突如としてモテ期が到来するお話です。
50代になっても全身から醸し出される独特のキュートさは健在のダイアン・キートンに恋する男性は以下のお二人。
- 30歳未満の女性とは付き合わない主義の音楽業界の重鎮ハリー・サンボーン(ジャック・ニコルソン)(※63歳)。結婚歴はなく、現在はエリカの娘マリン(アマンダ・ピート)と付き合ってる。
- もともとエリカのファンだったイケメン医師のジュリアン・マーサー(キアヌ・リーヴス)(※せいぜい35~37歳)。
この映画の大きな謎のひとつは、「どの層に向けて作られた映画なのか」ってこと。
ジャック・ニコルソンのファンである私は彼を目当てに観たんですけど、それがなきゃ多分観てない。
誰が54歳のラブストーリー観たいのよ。
ああまあ【マディソン郡の橋】とか、中高年の恋愛を描いたヒット作ももちろんありますから観たい人は観たいのかも知れないけど、【恋愛適齢期】に関しては主役の中年女性に恋する男性の1人が、息子みたいな年齢のイケメン医師ですよ?!
キアヌ・リーヴスですよ?!
ほとんどの人が共感できないでしょこれ。
どの層の映画ファンを狙って作られたんや一体。
ジャック・ニコルソンにダイアン・キートンにキアヌ・リーヴスと云う名優たちの競演がなければただの茶番ですよ茶番。
「おさまるところ」におさまりましょう
エリカは54歳にして(恐らく)人生初の「モテ期」を味わう訳ですが、数年ぶりに男 に抱かれた直後のセリフ「セックス最高~!」はやっぱり何となく気持ち悪い。
誰が63歳と54歳の濡れ場観て喜ぶんよ?!(濡れ場ってほどじゃないけど)
かと言って若いマーサー医師と閉経したエリカがイチャイチャしてる姿もちょっと勘弁してって感じ。
「最後までこんなに気持ち悪い思いをし続けなければならないのかしら…」と半ばうんざりしてきた頃、「お祖父ちゃん・お祖母ちゃん」の立場で孫を抱き娘のマリン夫婦と一緒に出掛けるハリーとエリカを観てようやくホッとすることができます。
やっぱり人間、分相応にと言いますか、歳相応にと言いますか、おさまるところにおさまれば自然としっくりくるものなんですね。
映画【恋愛適齢期】の感想一言
【恋愛適齢期】の監督・脚本・製作に名を連ねているのは【プライベート・ベンジャミン】や【ホリデイ】で知られるナンシー・マイヤーズ。
道理で、乙女の夢を描いた少女漫画のような仕上がりだと思ったわ。
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