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【3人のゴースト】ビル・マーレイ主演現代版クリスマス・キャロル

ファンタジー
 20秒で読める概要とあらすじ

1988年/アメリカ/監督:リチャード・ドナー/出演:ビル・マーレイ、カレン・アレン、ジョン・フォーサイス、アルフレ・ウッダード、デイヴィッド・ヨハンセン、キャロル・ケイン

自己中心的で傲慢で守銭奴のフランクは史上最年少の若さで大手テレビ局の社長に就任。しかし金と名声を手に入れた今でさえ恋人にも部下にも実の弟にさえも思いやりの心を持って接することはできないでいた。そんなフランクの前に亡くなったはずの前社長が現れる。

※このブログはネタバレしようがしまいが気にせずただ映画について書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

ビル・マーレー

©Scrooged/3人のゴーストより引用

1984年の映画【ゴーストバスターズ】で一躍有名になったコメディアンで俳優のビル・マーレイがその4年後にまたも「ゴースト」と銘打たれた映画に出演しとります。

原題はチャールズ・ディケンズの小説「クリスマス・キャロル」の強欲冷徹な主人公の名前から取った【Scrooged(スクルージ)ではあるんですけど、公開当時原題なんぞ知らんかった私は「ビル・マーレイってゴーストもんばっかり出てる…」と変な誤解をしていたことをよく覚えています。

 

日本の芸人とかもそうですけど、コメディアンってコントとかしたりするんで、演技してみたら意外と上手な人が多いように思います。ビジュアル売りの変なアイドルなんかよりよっぽど上手い。

ビル・マーレイなんて今やもう名優の域です。

【3人のゴースト】です。

 

 

「TV業界ってこんなんなんやあ~」と納得のパワハラっぷり

TV局の重役会議。

社員が一生懸命試行錯誤して製作したCMも番組もことごとくこき下ろす傲慢で冷徹な若き社長フランク(ビル・マーレー)。

フランク
何考えてんねんお前ら。

こんなしょぼいCMゲロが出るわ

朱縫shuhou
……「ゲロ」?

…「ヘド」ちゃうのん?

字幕にツッコんでもしゃあないんでここはスルー。

 

フランクは、自分で考えたいかがわしいCM案を押し通そうと絶賛暴走中の悪名高き社長(←フランク)に勇気を出して意見した重役を即刻クビにします。

 

よく気が利いて手足のように動いてくれる秘書への今年のボーナスは会社のロゴ入りタオル

それどころか会社の得意先へのクリスマスプレゼントもタオル。タオル。タオル。この先も使えそうな取引先にはビデオデッキ。他はタオル。タオル。たった1人の弟からのパーティの誘いも断ってタオルだけ贈る。タオルタオルタオル……。

けちーっ!!

 

ルー前社長

©Scrooged/3人のゴーストより引用

クリスマス・イヴの日、フランクの前に数年前に亡くなった前社長のルー(ジョン・フォーサイス)のゴーストが現れます。

ルーは言います。

「忠告をしに来た。まだ間に合うから自分の行いを悔い改めろ。これから3人のゴーストがお前の元にやってくるだろう」

 

 

フランクの前に現れる3人のゴーストたち

ルーの忠告通り、フランクの前には次々とゴーストが現れ、否が応でも醜いけちんぼの自分と向き合わされることになります。

 

イカしたノリのタクシードライバー「過去のゴースト」

最初に現れたのは一見普通の人間に見えるやたらノリの軽いブラザー系ゴースト(デイヴィッド・ヨハンセン)。

過去のゴースト

©Scrooged/3人のゴーストより引用

このゴーストは「過去」を司っていて、フランクを「過去の再放送を視聴する旅」」へ誘[いざな]います。

過去のゴースト
どんな悪党もお袋に会うとナイアガラの滝みたいに涙流すねん
フランク
流すか!

俺は絶対流さへん

はいオカンに会って号泣。

 

昔の恋人のクレア(カレン・アレン)との馴れ初めから同棲時代までも回顧しますが、懐かしさと涙はこみ上げるもののまだまだ「自分の行いを悔い改める」とまでは行きません。

クレアと同棲生活

©Scrooged/3人のゴーストより引用

 

林家パー子師匠にしか見えない「現在のゴースト」

続いて現れたのはチャチな羽がついたディズニープリンセスみたいなドレスを身に纏った女性の姿のゴースト(キャロル・ケイン)。ご担当は「現在」です。

現在のゴースト

©Scrooged/3人のゴーストより引用

陽気な過去のゴーストの100倍くらい陽気でハイテンション、いつも朗らかな笑顔を絶やしませんが実は3人のゴーストの中で最も暴力的。

不意打ちでキ○タマを蹴り上げたり「目を閉じて」と言ったのに閉じないフランクに容赦なく目潰しを仕掛けてきたり禁じ手もお構いなしのデストロイヤー。

 

現在のゴーストは秘書のグレイス(アルフレ・ウッダード)や弟のジェームズ(ジョン・マーレイ)、そしてホームレスの人々に奉仕する団体で働く元カノのクレアが、貧しくともどんなに愛に溢れた優しいクリスマス・イヴを過ごしているかをフランクに見せます。

 

腹ん中に何匹か亡者的なものを飼っている「未来のゴースト」

最後に出てくる「未来のゴースト」は「未来」という神々しい印象を受ける言葉とは程遠い風貌をしています。

その様はまるで人がイメージする「死神」そのもの…。

 

まあね、人はいずれ死ぬんで。

「未来のゴースト」「死神」ってのは理に適っとるわけですけども。

未来のゴースト

©Scrooged/3人のゴーストより引用

死神の姿をした未来のゴーストは文字通り「死んで焼かれるフランク」を見せます。

傍らにはさめざめと涙を流す白髪混じりのジェームズとその妻だけ…。

生前誰に対しても善き行いをしてこなかったフランクの葬儀には弟夫婦以外誰も来ていません。

 

フランク
やめてくれー!

俺の体を燃やさんでくれー!!

 

 

そんなに簡単に改心するもんかね?

「あんな死に方ぜってえ嫌!」とようやく自分の人生のしょーもなさに気付いたフランクは現実に立ち返り、生放送中の番組に飛び入りしてTVに向かって懺悔します。

まるでイタズラを怒られた子供のように。

フランク
もうしません!

僕もっと人に優しくします!

©Scrooged/3人のゴーストより引用

番組のセットの向こうで笑う3人のゴースト達とルー前社長。

 

フランクは一応「極悪人設定」ではありましたが、善人であるクレアと心を通わせることができたり、ルー前社長に「お前ならまだ間に合う」と救いの手を差し伸べてもらえたり、善き行いをできる素質は持っていたんだと思います。根っからの極悪人ではなかったんでしょう。

素直に今までの自分はバカでしたと認めこれから改めようとする真摯なフランクに陰ながら「頑張って」と声援を送りたくなる映画です。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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