1980年/アメリカ/監督:ハワード・ジーフ/出演:ゴールディ・ホーン、アーマンド・アサンテ、アイリーン・ブレナン、ハリー・ディーン・スタントン、サム・ワナメイカー、メアリー・ケイ・プレイス、アルバート・ブルックス、ロバート・ウェッバー
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

「ロマコメの女王」と称され90年代ハリウッドのロマンティック・コメディ映画に引っ張りだこだったメグ・ライアンは、当時こうも呼ばれていました。
まあメグ・ライアンとゴールディ・ホーン、双方の「女優として求められる立ち位置」が似てるんで分からんでもないんですけど、私はメグ・ライアンが好きではないのでこの異名はズバリ気に入りませんでしたね。2人の演技を観ればその差は一目瞭然で、まったく似て非なるものですから。
すでに「名コメディエンヌ」の名を欲しいままにしていたゴールディ・ホーンがプロデュース業にも乗り出した映画、【プライベート・ベンジャミン】です。
映画【プライベート・ベンジャミン】のあらすじザックリ
世間知らずのお嬢様ゴールディ・ホーン
今日はジュディ・ベンジャミン(ゴールディ・ホーン)とエール・グッドマン(アルバート・ブルックス)の結婚式。
ジュディは8歳の頃から金持ちの男と結婚するのが夢だったと言いますが、自分自身も相当なお金持ちのご令嬢。両家の親族や友人らが集まり、豪勢なパーティーが開かれています。

実はジュディが結婚するのはこれで二度目。一度目の結婚はたったの6週間で破綻。
しかし今度の結婚は、以前を上回るたったの6時間で消滅。

しゃあないやん、だって新婚初夜にエールが腹上死してしまいよったんやもん。
ちなみにエールの最期のセリフは「イッちゃう…」で、さらにエールはこの少し前にも結婚披露パーティーを抜け出して車中で一発ヌイてもらっています。
よかったやん死ぬ前に2回もイケて。もう思い残すこともないやろ。
自分の悲運を嘆いてヤケになっていたジュディに優しく声をかけてくれたのがジム(ハリー・ディーン・スタントン)という男性でした。
シャレにならないのかも知れない陸軍の勧誘
このジムこそがある意味ジュディの“運命の男”。

アメリカ陸軍の軍人であるジムは、傷心のジュディに陸軍への入隊を勧めます。

カリフォルニアの基地なんかええで~、海の見える個室にヨット。しかし君みたいな教養ある女性はまあヨーロッパ勤務やな。
80年代の軍隊は昔とちゃうで。職種も300種類から選べて、給料は月手取り458ドル、年間有給休暇は30日や。
もしも嫌になったら?
そんなもんすぐ辞めたったらええねん。普通の会社員と一緒やん。


いやホンマ怖いでコレは。
【プライベート・ベンジャミン】の場合は軍隊の勧誘な訳ですけど、なんか変な宗教の勧誘とかありますやんか。ああいうのもこんな感じで、弱ってる人の心の隙につけいって入信さすんちゃいますのん?知らんけど。
心が弱ってるみなさん、気を付けなはれや。
ゴールディ・ホーンがアメリカ陸軍で大活躍
そしていざ入隊してみれば、お約束通り「聞いてた話と違う」という展開になる、と。
とりあえず入隊当日からエンジン全開でぶっちぎるジュディ。



ヨーロッパに行くんでしょ?
私の契約はそうなってるはずやから。
ジュディの天然発言を聞いている時の新兵教育係ドレーン・ルイス大尉(アイリーン・ブレナン)のリアクションは絶品。

【プライベート・ベンジャミン】におけるルイス大尉の存在感は強烈で、個人的にはアイリーン・ブレナンは「ゴールディ・ホーンとW主演」と言ってもええんちゃうかと思っています。
新兵に向かって「化粧なんかしてる場合か!」って怒鳴るルイス大尉の唇は真っピンク(お前は化粧するんか~い)。
面白さで言うたら可愛がっていた部下のジュディに突然襲い掛かってくるソーンブッシュ大佐(ロバート・ウェッバー)も捨てがたいんやけども。

言うに事欠いて「女はみんな待っている」て。待っとるかドアホ。
映画【プライベート・ベンジャミン】の感想一言


アメリカで活躍したのちパリへ異動になったジュディは、アンリ(アーマンド・アサンテ)という男性と恋に落ちます。後半はアンリを愛する余り自分を見失ってしまうジュディが哀れでちょっと笑えなくなってくる。
軍隊内部の話で押し切って「笑い」に終始した方が良かったような気がしないでもないけどどちらにしろラストは爽快だからまあいいやね。
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