【黄金狂時代】チャールズ・チャップリン

映画【黄金狂時代】あらすじと観た感想。靴食べる!パンで踊る!逆!

1925年/アメリカ/監督:チャールズ・チャップリン/出演:チャールズ・チャップリン、ジョージア・ヘイル、マック・スウェイン、トム・マレイ、ヘンリー・バーグマン

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

【黄金狂時代】チャールズ・チャップリン
©The Gold Rush/黄金狂時代より引用

爆笑の渦を巻き起こしながらどこか物悲し気な哀愁ペーソスを漂わせることで有名なチャールズ・チャップリン作品の中で、比較的“笑い”の割合が多いハッピーな映画。

有名なシーンが多くストーリーも単純明快であるためチャップリンの映画を初めて観る人にもおすすめ。

 

誰もが一攫千金を夢見てきんを探しに山へ登った時代のお話、【黄金狂時代】です。

 

 

 

映画【黄金狂時代】のあらすじザックリ

雪深い山に金鉱を捜し求めてきた一人の金鉱探し。猛吹雪で転がり込んだ小屋で、お尋ね者のブラック・ラーセン、同じく金鉱探しのビッグ・ジム・マッケーとともに避難生活を送る。靴まで食べる生活を経て麓に降りた金鉱探しは、酒場で働くジョージアにひと目惚れしてしまう。

 

 

金を求めてゴールドラッシュ!

人跡未踏の地にただ一人、金鉱を求めて!

出典:【黄金狂時代】字幕

山に登る大勢の人々。

みんな「熊か」ってくらい重たそうな毛皮を身にまとっていると言うのに、だぶだぶの燕尾服に山高帽といういつものスタイルで登場するチャップリン。

朱縫shuhou
雪山ナメてんのか!

金を探して山をさまようチャップリンは、突然信じられない規模の吹雪に見舞われます。

やっとのことで辿り着いた山小屋にはすでに指名手配犯のブラック・ラーセン(トム・マレイ)と言う男が隠れていました。

そのあとさらに、チャップリンと同じ金鉱掘りのジム・マッケー(マック・スウェイン)が吹雪に“流されて”山小屋に飛び込んできます。

山小屋に避難する三人
©The Gold Rush/黄金狂時代より引用

とりあえず吹雪は逃れた三人でしたが、食べ物もなく外にも出られないこの状況はまさしく「遭難」

ここでの犬を使った小ネタで最初の爆笑が生まれます。

 

靴を食べるチャールズ・チャップリン

いよいよ腹が減って辛抱たまらん状態になったチャップリンは、おもむろに料理を始めます。

美味しそうになにかをぐつぐつ煮ていると思ったら…。

【黄金狂時代】靴を食す
©The Gold Rush/黄金狂時代より引用

靴。

皿の上には丁寧に煮込まれた靴。

何この靴?どっから出てきたの?

いやいや、普通にさっきまでチャップリンが履いてた靴ですよ。

随分煮込んでたみたいだけど、出汁だしを取ってスープにしたの?

いやいや、普通に靴を食べるんですよ。

 

しかもこれね、片方の靴を食べちゃってるんで当たり前っちゃあ当たり前なんですけど、かなり終盤までチャップリンは片足靴無しで過ごすんです。

靴の代わりに布みたいのをぐるぐる巻きにしてはいるんですけど、そのまま極寒の屋外歩いたりするもんでね、ええ。心優しい私なんかは凍傷の心配が尽きませんがな。

 

 

酒場で恋してゴールドラッシュ!

チャップリンが山で靴やら熊やら食べてるうちに、ふもとには小さな町が出来上がり人々が溢れ活気づいてきます。

山を降りてきたチャップリンは町の酒場で働く美貌のジョージア(ジョージア・ヘイル)にひと目惚れ。こりゃチャップリン作品の常套ですけども。

【黄金狂時代】ジョージア
©The Gold Rush/黄金狂時代より引用

みすぼらしい格好をした冴えない小男であるチャップリンが、必ずと言っていいほど高値の花すぎる美女に恋するこの展開。

余りの見た目の不釣り合いさから「うわあ、身の程知らず!」と笑わせておいて、チャップリンの健気な一途さをもって徐々に醸し出されていく哀愁ペーソス

ホント癖になる。

ジョージア・ヘイル
©The Gold Rush/黄金狂時代より引用

 

パンで踊るチャールズ・チャップリンの動画

愛しいジョージアのためにチャップリンはダンスを披露します。

ダンスといってもパンとフォークを使って。

ここで芸達者な天才チャップリンの小ネタが炸裂。

真似してみたことありますけどめっちゃ難しいんですよこれ(当たり前)。

飲み会の席で完璧にやってみせたらウケるんじゃない?

 

 

ついに大富豪!ビバ!ゴールドラッシュ!

さて、ジョージアへの恋心に身を焦がすチャップリンの前に、山小屋で苦楽をともにしたジム・マッケーが姿を現します。

ジムはあの時山小屋の近くで金鉱を発見したものの、場所がどこだったのか忘れてしまっていたのでした。山小屋の位置を覚えていたチャップリンは、ジムと一緒に山を登ってあげることにします。

ところがたどり着いた山小屋でまたも吹雪に見舞われる不幸すぎる二人。しかも今度は山小屋ごと飛ばされてしまいます。

 

この場面はもうベタすぎてベタすぎて、古今東西老若男女、観た人は100%笑うに違いない。

だって吹雪が止む頃には飛ばされた山小屋はこんな状態。

【黄金狂時代】飛ばされた小屋
©The Gold Rush/黄金狂時代より引用

山小屋の中の状況はこんな感じ。

【黄金狂時代】小屋の中
©The Gold Rush/黄金狂時代より引用
ジム・マッケー

ちょ、お前動くなってマジで!しゃべんな息もすんな!

顔ね。

二人の表情に注目ね。

人間の必死の表情はなぜにこんなにも面白いのか。

 

何とか九死に一生を得たジム・マッケーは近くの金鉱の場所を思い出し、二人は晴れて億万長者に。

【黄金狂時代】億万長者チャップリン
©The Gold Rush/黄金狂時代より引用

似合いもせんシルクハットかぶって暖かそうなコートに身を包むチャップリン。ちなみにここでやっとチャップリンは両足に靴を履く。

億万長者になったチャップリンとジム・マッケーは豪華客船のVIPルームに乗り込みます。

 

ジョージアはどうなったかって?

 

そうなんですよ、あわやこのまま離れ離れになるのかと思いきや、都合よくもこの船に酒場を辞めたジョージアが乗ってるんですよ。

チャップリンの映画に突拍子もない展開なんて結構あるけど、これは本気でビックリしました。伏線とか全然なかったもんね。確かにジョージアは「お店を辞めたい」って言ってましたけどこのタイミングかいみたいな。

【黄金狂時代】チャップリン
©The Gold Rush/黄金狂時代より引用

いいんですよでも、ジム・マッケーも船上ナンパに成功したみたいだし、ホントに綺麗なハッピーエンドですから。

 

 

映画【黄金狂時代】の感想一言

朱縫shuhou

上の画像で、どうして億万長者になったはずのチャップリンが再びみすぼらしい格好をしているのかと言うと、取材に来た記者が「昔の格好をして写真を撮らせてもらえませんか?」とお願いしたから。

らしくない貴族のような服装から“いつもの”チャップリンに戻ってくれた時には感動すら覚えました。やっぱチャップリンはこうだよね。

 

記者グッジョブ!

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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