タイロン・パワー【怪傑ゾロ】

映画【快傑ゾロ(1940)】タイロン・パワー版のあらすじと感想。顔もやることも濃い

タイロン・パワー【怪傑ゾロ】

1940年/アメリカ/監督:ルーベン・マムーリアン/出演:タイロン・パワー、ベイジル・ラスボーン、リンダ・ダーネル、ゲイル・ソンダガード、ユージン・ポーレット

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

【快傑ゾロ】タイロン・パワー
©The Mark of Zorro/怪傑ゾロより引用
義賊誕生の背景に圧政あり。

これ、誰の言葉かご存知ですか?

 

私です。

助手
お前かい!

何となくカッコいいかなと思って書いてみました。

 

ジョンストン・マッカレーの小説「怪傑ゾロ」を原作としたヒーローアクション、【快傑ゾロ(1940)】です。

created by Rinker
¥1,010(2024/03/29 14:54:51時点 Amazon調べ-詳細)
shuhou02-22

 

 

 

映画【快傑ゾロ(1940)】のあらすじザックリ

士官学校を卒業したディエゴは父が市長を務めるロサンゼルスに戻る。しかし、故郷は新市長のキンテロが重税を敷くなどの暴虐の限りを尽くし変わり果てていた。ディエゴは密かに正義の盗賊「ゾロ」としてキンテロ一味から金銭を強奪し貧しい農民たちに分け与えるのであった。

 

 

「怪傑ゾロ」シリーズについて

「怪傑ゾロ」はこれまでに何度も映像化されています。

特に有名なのは以下のとおり。

●1920年【奇傑ゾロ】(ダグラス・フェアバンクス主演)
●1940年【快傑ゾロ】(タイロン・パワー主演)
●1975年【アラン・ドロンのゾロ】(アラン・ドロン主演)
●1998年【マスク・オブ・ゾロ】(アントニオ・バンデラス主演)
小説の邦題は「傑ゾロ」ですが映画では「傑ゾロ」と表記されることが多いようです。
1998年の【マスク・オブ・ゾロ】では原題の「The Mark of Zorro」が「The Mask of Zorro」に変わっています。
これはシャレでも誤植でもなくて、ならず者のアレハンドロ・ムリエッタ(アントニオ・バンデラス)が初代ゾロであるディエゴ・デ・ラ・ベガ(アンソニー・ホプキンス)のゾロのマスクを引き継ぐ」と言うストーリーを投影しています。

 

タイロン・パワー【怪傑ゾロ】
©The Mark of Zorro/怪傑ゾロより引用

しかしゾロは演じる俳優全員系統が一緒で違和感ありませんね。

ジェームズ・ボンドとかバットマンはちょいちょい無茶なキャスティングがぶっこまれたりするのにね。

 

 

タイロン・パワー版【快傑ゾロ】

さて、タイロン・パワー版【快傑ゾロ】の出来栄えはいかがなものかといいますと、悪があってそこへ正義が舞い降りピンチを乗り越え平和が訪れるという申し分ない仕上がり。

助手
考察せんかい。

だってあまりにもベタなストーリーで取り立てて書くことないんだもん。

【快傑ゾロ】タイロン・パワー
©The Mark of Zorro/怪傑ゾロより引用

さりとて「義賊ゾロ」誕生の瞬間は結構驚かせてくれますよ。

ゾロの正体であるディエゴ・ベガ(タイロン・パワー)は、最初は市井の人々が新市長の弾圧に苦しんでいる事実を知ってもシレ~っとしてたんです。「そんなことになってんのか~大変やなあ~」みたいな。

暴虐も重税もどこ吹く風って顔してたのに、ディエゴはある日突然「ゾロ」になります。

誰に相談もなしで。

視聴者に向けた伏線もなし。

マスクとか衣裳とか手配してた様子もなし。

勝手に計画して勝手に実行。

町中にゾロの噂が流れても「そんな盗賊がいるなんて怖いわあ~」とうそぶいてる。

 

これには父親と母親はもちろん(いえ、或いは母親だけはディエゴが何か企んでいることは気付いていたかも知れません)、幼い頃からディエゴを知るフェリペ神父(ユージン・ポーレット)だってすっかり騙されちゃう。

【快傑ゾロ】タイロン・パワーと神父
©The Mark of Zorro/怪傑ゾロより引用

私だって一瞬脳裏をよぎりましたよ。

朱縫shuhou

あれ…?

もしかしてディエゴってゾロじゃないのかな…?

あっけらかんと正義を貫くディエゴがカッコいい。

 

タイロン・パワー版の見せ場は4分弱にも及ぶエステバン大尉(ベイジル・ラスボーン)との剣戟 けんげきの場面。

【快傑ゾロ】タイロン・パワーとベイジル・ラスボーン
©The Mark of Zorro/怪傑ゾロより引用

長身の2人が狭い執務室を行ったり来たりして突き合う姿は迫力満点。

 

ところで、私昔から疑問に思ってるんですけど、剣戟映画なんかではしばしば「剣で刺された悪者がパタッと死ぬ」という描写がみられますけど、実際剣で刺された人間ってどんな感じになるんですかね?

現実にはこれくらいで致命傷にはならないでしょう?

「痛え~っ!」ってのたうち回るの?

それとも腹部や心臓を貫かれたら本当にパタッて一瞬で死んでしまうの?

 

誰か教えて。

 

 

映画【快傑ゾロ(1940)】の感想一言

朱縫shuhou

ただひとつ惜しかったのは、マスク姿のゾロがほとんどミドルショットだったことでしょうか。

哀しいかなほぼ全部遠巻き。

アップが全然ないから、ゾロが本当に幻の騎士みたいになっちゃってる。最大の見せ場であるエステバンとの最終決戦もディエゴの姿でしたし。

ゾロ姿での派手な剣戟も観たかったところです。

 

アディオス!!

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

created by Rinker
¥1,392(2024/03/29 14:54:51時点 Amazon調べ-詳細)
shuhou02-22
>死ぬまでに観たい映画1001本

死ぬまでに観たい映画1001本

1902年公開の【月世界旅行】から2010年公開の【ブラック・スワン】まで。
一世紀以上に渡り製作されてきた世界中の無数の映画をたったの1001本に選りすぐり、一生に一度は観ておくべき不朽の名作としてまとめた無謀なリスト。

眺めているだけでもテンションが上がってしまう映画好きにはたまらないタイトルがぎっしり。あなたは何本観てますか?

CTR IMG