アンブレイカブルとスプリットの続編、ミスターガラスについて考察

映画【アンブレイカブル】映画【スプリット】続編映画【ミスター・ガラス】繋がりや関係は?3部作を考察

おはこんばんちは、朱縫shuhouです。

 

いやあ~楽しみですね~。

何がってそりゃあなた、もっぱら古い洋画ばっかり家で鑑賞するのが趣味となっている私も久しぶりに映画館に足を運んでやるぜと意気込んでいる期待の最新作【ミスター・ガラス】の公開!

M・ナイト・シャマラン監督の3部作映画の最終章で、2作目となる【スプリット】は2017年に公開されているものの、1作目の【アンブレイカブル】の公開はなんと2000年…。

前作なんて観たことないよ~って人や、観たけど詳しく覚えていない人、覚えてるけど復習しときたい人のために前作【アンブレイカブル】【スプリット】についてまとめました。

ネタバレはしないようにしてるつもりですがつるっと筆がすべっちゃうかも知れないので未視聴の人は自己責任で読んでください。

 

あなたが【ミスター・ガラス】を鑑賞する際の参考になれば幸いです。

 

 

「アンブレイカブルシリーズ」続編最新作【ミスター・ガラス】を観る前に!M・ナイト・シャマラン監督って?

【アンブレイカブル】3部作の監督はすべてM・ナイト・シャマランです。

©映画.comニュースより引用

インド系アメリカ人でスティーブン・スピルバーグに憧れて映画監督を目指したそうな。

彼が携わった映画作品については、めっちゃ賛否別れることで有名。

 

まず彼の名を世界に知らしめたのが1999年の映画【シックス・センス】

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【シックス・センス】ブルース・ウィリスとハーレイ・ジョエル・オスメント

映画の冒頭でブルース・ウィリス「映画の結末は他言したらあかんで~」とナレーションするほどの厳戒態勢の中、期待を大きく上回る衝撃のラスト だけと言えばだけ で世界中をあっと言わせました。

【シックス・センス】のお陰でM・ナイト・シャマランはどんでん返しの代名詞的監督としても知られるようになります。

 

そして3部作の1作目である【アンブレイカブル】が【シックス・センス】の翌年に公開され、またもや期待通りのどんでん返しを披露してくれました。

興行的には【シックス・センス】の成功には及びませんが、私は同監督作の中で【アンブレイカブル】が一番好きです。

参考 日本興行収入→【シックス・センス】約77億円、【アンブレイカブル】約30億円

 

この辺までは「賛」ばっかりで「否」はあんまりなかったんじゃないかなあ。

ここからが賛否別れてきちゃいます。

ちなみに私は【サイン(2002)】でズッコケ、【レディ・イン・ザ・ウォーター(2006)】で同監督作と完全に決別しました。

【スプリット】が【アンブレイカブル】の続編であると分かるまで1作も観ていません。

しかし【ヴィジット(2015)】なんかは往年のシャマランファンにも評価が高いようなので、もう一度チャレンジしてみようと思っています。

 

【アンブレイカブル】から【スプリット】まで、どうして17年も期間が空いてしまったのかを裏付けるソースを見つけることはできませんでしたが、【アンブレイカブル】を製作した時点ですでに構想は持っていたと監督自身が明言しています。

 

 

シャマラン監督3部作【アンブレイカブル】×続編【スプリット】×最新作【ミスター・ガラス】あらすじザックリ

【アンブレイカブル】(2000年)

原題:unbreakable(レビュー記事へ
公開年:2000年
製作国:アメリカ
上映時間:106分
キャスト:ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン他

自分以外の乗客が全員死亡するという悲惨な列車事故から無傷で生還したしがないスタジアム警備員のデヴィッド・ダン(ブルース・ウィリス)。

デヴィッドはコミックコレクターでコミック関連の画廊を営むイライジャ・プライス(サミュエル・L・ジャクソン)の助言によって、自分が今までの人生で一度もケガや病気をしたことがない「アンブレイカブル(破壊不可能、壊れない者)」であることに気づきます。

©Unbreakable/アンブレイカブルより引用
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【スプリット】(2017年)

原題:split(レビュー記事へ
公開年:2017年
製作国:アメリカ
上映時間:117分
キャスト:ジェームズ・マカヴォイ、アニャ=テイラー・ジョイ他

誕生パーティから帰宅する途中のケイシー(アニャ=テイラー・ジョイ)ら3人の女子高生が突然消息を絶つという誘拐事件が発生。

彼女たちを窓のない薄暗い部屋へ監禁したのは潔癖症の眼鏡の男ひとり…ではありませんでした。

デニス
©Split/スプリットより引用

男の名はケビン・ウェンデル・クラム(ジェームズ・マカヴォイ)。ひとつの肉体に23の別人格を持つ解離性同一性障害(かつての多重人格)を患う男。

そして脱出を試みる彼女たちの前に、これまで一度も現れたことがなかった24番目の人格「ビースト」が立ちはだかります。

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【ミスター・ガラス】(2019年)

原題:glass(レビュー記事へ
公開年:2019年
製作国:アメリカ
キャスト:ブルース・ウィリス、ジェームズ・マカヴォイ、アニャ=テイラー・ジョイ、サミュエル・L・ジャクソン他

スタジアム警備員のデヴィッドは超自然的能力を使って誘拐事件の犯人である24の人格を持つケビンを追跡します。

予告動画を見て分かる主な内容。

●ケビンには主治医(サラ・ポールソン)がついているらしい
●デヴィッドとケビンとイライジャの3人は、同じ精神病院らしき一室で顔を合わせている(なぜかデヴィッドだけが鎖で拘束されている)
●【スプリット】で被害者であったはずのケイシーがケビンの面会に訪れている
●「ビースト」がまたも女子高生に手をかけようとしている
©Entertainment Weekly-Glass first look
©Entertainment Weekly-Glass first look

【アンブレイカブル】で無敵のヒーローとして覚醒したデヴィッドと、【スプリット】で23の人格を持つ多重人格者ケビンの24番目の未知の人格として実体化したビーストが何らかの形で対決することは容易に想像できますが、予告動画を見る限りイライジャはこの二人に直接的にかかわってくる訳ではなさそうです。

陰ながらデヴィッドとケビンをそそのかす存在といったところでしょうか。

プライスの影のような存在は両方の男性にとって重要な秘密を持つオーケストレーターとして現れる。

ああやっぱし?

©Entertainment Weekly-Glass first look

ちなみにタイトルの原題は【GLASS】ですが、日本ではどのように表記されるのかまだ確定した情報はありません。

発音は「グラス」に近いものの、タイトルの由来になっている”ミスター・ガラス”は字幕でも「ガラス」と表記されていたし、または全然違う訳の分からん邦題が付けられる可能性もあるし…現状は【グラス】表記と【ガラス】表記が混在しています。

当サイト「天衣無縫に映画をつづる」では今のところ【グラス】に統一してます。

 

2018年11月、邦題は【ミスター・ガラス】であると正式に発表されました!

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“ミスター・ガラス”が登場したのは【アンブレイカブル】

ミスター・ガラス
©Entertainment Weekly-Glass first look

すでに少し触れましたが、3部作最終章のタイトルになっている【ミスター・ガラス】とは恐らく【アンブレイカブル】に登場するイライジャのあだ名を指したもの。

骨形成不全症という難病を患い体中の骨が弱く、少しの衝撃でも骨折してしまうイライジャは、幼少期に子供たちから“ミスター・ガラス”と呼ばれていました。

コミックをプレゼントしてもらえるイライジャ
©Unbreakable/アンブレイカブルより引用

イライジャは母親の尽力もあって逆境にもくじけず、コミックのコレクターとなって自分の画廊を持つまでになります。

【アンブレイカブル】ではケガや病気をしないデヴィッドをコミックヒーローに例えいくつもの共通点を挙げ、デヴィッドの進むべき道と取るべき行動を指し示す導師のような役割を果たします。

 

 

前作【アンブレイカブル】続編【スプリット】からの最新作【ミスター・ガラス】への繋がりや関係、伏線について考察

公開当時、「【スプリット】が【アンブレイカブル】の続編である」ことは一切公表されていませんでした。

【アンブレイカブル】が3部作である事実が明るみになった今、それぞれの繋がりと伏線らしきものを整理してみましょう。

 

【スプリット】のビーストと【アンブレイカブル】のダンの繋がりは?

他の23人格が誰も会ったこともなかった24番目の人格「ビースト」。

ビースト
©Split/スプリットより引用

【スプリット】の内容だけでは、「デニス」と「パトリシア」と「ヘドウィグ」の3人格がビーストの存在を知り信奉することになったきっかけと、ビーストが目覚める具体的な要因がよくわかりませんでした。

ビーストが目覚める前、デニスは駅のホームで列車に花束を手向けています。

花を手向けるデニス
©Split/スプリットより引用

そして【ミスター・ガラス】の予告動画にはデヴィッドがアンブレイカブルであることを裏付けることになった悲惨な列車事故の回想が映し出されています。

列車事故に遭う寸前のデヴィッド
©Unbreakable/アンブレイカブルより引用

この列車事故からすでに何らかの因縁があったことが濃厚…?

 

余談ですがビーストといえば、【スプリット】で女子高生が「聖なる食事」としてむしゃむしゃと食べられる(かじられる?)シーンはあけすけとし過ぎて拍子抜けしました。

最後の1人となったケイシーとビーストとの一騎打ちの結末も然り…。

 

繋がってた!最新作【ミスター・ガラス】のビジュアル解禁!…あれ?

©Amazon/Internet Movie Databaseより引用

メディアパッケージとポスター、3作並べてみました。

ご覧のように【アンブレイカブル】と【スプリット】はガラスに亀裂が入ったお揃いのデザインになってます。

気付いてしまえば「そういえば似てたなあ~!」って感じですけど、この共通点に【スプリット】のラストを観ずして気付いた人はいないでしょう。いたらすごい。尊敬。

 

そこへこのたび解禁になった【ミスター・ガラス】のポスターを並べてみたら意外な事実が発覚。

ガラスじゃない。

【ミスター・ガラス】こそガラスになってて欲しいところなのにガラスじゃない。

なんで?!

 

…いやちょっと待って。

よく見ると「割れてない」だけで3人が反転して映る床面は「ガラス」ですね。

しかも映る姿は現実のものとは違う「本来の姿」…。

 

「割れてないガラス」に映る「正体」には、何か意味があるのでしょうか?

 

考えてみれば「脆く割れたガラス」が象徴するのは“ミスター・ガラス”ことイライジャ。

イライジャ・プライス
©Unbreakable/アンブレイカブルより引用

イライジャはビーストを教唆することによって「強靭さ=割れないガラスを手に入れた、ということでしょうか?

 

これも伏線?ケビン・ウェンデル・クラムってこいつ?!

この記事を書くにあたって【アンブレイカブル】を再視聴した時ふと気づいたんですが…。

記憶力の良い方は覚えていらっしゃるかも知れません。

罪を犯した者を察知できる能力を持つデヴィッドがスタジアムで人混みの中に立っている時、「ぶたないでママ!」と虐待を思わせるイメージを発する母子が通り過ぎて行くんです。

え?

こいつ?!

こいつが後のケビン?!

 

…いやちゃいますかね、この映像でのオカンはめっちゃ太ってるけど、【スプリット】でケビンに虐待を加えてたオカンは細身だったような…(暗いし一瞬なのでよく分からない)。

ケビンのオカン
©Split/スプリットより引用

 

【スプリット】のヒロイン、ケイシーとケビンの繋がりは?

©Entertainment Weekly-Glass first look

【スプリット】のレビュー記事にも書いたんですけど、私はケイシーも多重人格者か、そうでなくても何か特殊な能力を持ってるんじゃねーの?と予想してます。

だって幼い頃からすでに性的虐待を受けた叔父に銃を向けたりして(空砲だったけど)変に肝が据わってるし、【スプリット】のラストのまるで別人格かのような「睨み」に何かあるような気がしてならないんです。

©Split/スプリットより引用

ケビンの理解者であるかのような上の画像も気になります。

 

 

シャマラン最新作【ミスター・ガラス】の日本公開日は?

2018年8月現在、残念ながら日本公開日は判明していません。

しかし米公開日は2019年1月18日と決定しています。

 

ちなみに【スプリット】は米公開日が2017年1月20日、日本公開日が2017年5月12日。

【アンブレイカブル】は米公開日が2000年11月22日、日本公開日が2001年2月10日。

 

今までの傾向からすると全米と同じ1月の公開はないと踏んでた方がショックが少なくて済みそうですね。2019年の春くらいには日本上陸してくれることを期待しましょう!

 

2018年11月追記:ホントに嬉しい誤算です!

【ミスター・ガラス】の日本公開日は米と同日の 2019年1月18日 に決まりました!

みんなで映画館へgo!!

 

【ミスター・ガラス】鑑賞後の追記

2019年1月追記:観てきました【ミスター・ガラス】。

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ミスター・ガラス

 

私が書いた上記の考察のうち、ひとつだけ当たっていたものがありました。

え?ええ、ひとつだけです。

洞察力ないんで。しくしく…。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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