【ファーゴ】フランシス・マクドーマンド

映画【ファーゴ】実話を描いたアカデミー賞受賞作のあらすじと感想

【ファーゴ】フランシス・マクドーマンド

1996年/アメリカ/監督:ジョエル・コーエン/制作:イーサン・コーエン/出演:フランシス・マクドーマンド、ウィリアム・H・メイシ―、スティーヴ・ブシェミ、ピーター・ストーメア、クリステン・ルドルード、ジョン・キャロル・リンチ/第69回アカデミー主演女優・脚本賞受賞

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

【ファーゴ】
©fargo/ファーゴより引用

これは実話の映画化である。

実際の事件は1987年ミネソタ州で起こった。

生存者の希望で人名は変えてあるが

死者への敬意をこめて事件のその他の部分は

忠実な映画化を行っている。

出典:【ファーゴ】冒頭字幕
朱縫shuhou
へえ~… 実話なんや~…。

こんなに短かったっけ?

あらホント、98分しかない!…そら早いわ。

 

軽快でテンポもいいからさらに加速!

スティーヴ・ブシェミの顔はやっぱり面白い!

 

アカデミー賞7部門ノミネート、2部門で受賞したコーエン兄弟の大出世作、【ファーゴ】です。

 

 

 

実話を扱った映画【ファーゴ】のあらすじザックリ

借金を抱えた男が裕福な義父から身代金をせしめようと自分の妻の狂言誘拐を謀り、怪しげなゴロツキ二人に実行を依頼する。しかし誘拐した妻を移送中に警察官に詰問されたゴロツキ達はその警察官を銃殺してしまう。翌早朝、この事件の捜査に乗り出したのは妊娠中の女性警察署長マージ・ガンダーソンだった。

 

 

借金で首が回らなくなった男の強硬策

【ファーゴ】
©fargo/ファーゴより引用

パッとしないカーディーラーの営業部長ジェリー・ランディガード(ウィリアム・H・メイシー)は、のっぴきならない事情(本人曰く)で多額の借金を抱え、金持ちの義父に投資話を持ちかけてなんとか工面しようとします。

しかし義父は頼りない娘婿に金を預ける気などさらさらない様子。

 

そこでジェリーは溺愛する娘のためなら金を惜しまなかろうと、義父の娘、つまり自分の妻の狂言誘拐を企てます。

朱縫shuhou

ひどい強硬策やな!

現実にこんなことを考えたバカがおるなんて…。

 

ジェリーに雇われた特徴ある顔面のカール(スティーヴ・ブシェミ)と金髪の大男ゲア(ピーター・ストーメア)は、早速計画を実行。

首尾よく妻を誘拐したまでは良かったのですが、ナンバープレートのない車で走行していた二人はパトカーに止められてしまいます。

 

金の受け渡しさえ終われば万事解決で誰も死んだりするはずではなかった狂言誘拐が、バッタバッタと人が死んでいく連続殺人劇へと変貌していく物語の幕開けです。

 

 

捜査をするのは妊娠中の警察署長マージ・ガンダーソン

不幸にもうっかり死んでしまった方々を羅列しつつ記事を続けます。

 

不幸にもうっかり死んでしまった方々①

一人目:職務質問した警察官
不審なカール達を停車させ何か妖しいと見抜いた優秀な警察官は、後部座席の人質に気づかれそうになり焦ったゲアによって頭を撃ち抜かれ死亡。
人目・三人目:事件現場を目撃したカップル
道路の真ん中で警察官の遺体を移動させようと四苦八苦するカールの横を偶然通りかかったドライブ中のカップル。
よく分かんないけどヤバい現場を見てしまった!と猛スピードで逃げるカップルの車は途中で横転、追いかけてきたゲアに銃でトドメを刺され死亡。
【ファーゴ】
©fargo/ファーゴより引用
朱縫shuhou

このカップル最悪やん!

 

実話やもんな、他人事やないで。

不審な車があっても知らんぷりして通りすぎてから国家権力に通報するようにしよう…。

 

「アメリカ映画100年のヒーロー」にも選ばれたキャラクター

死人が出たことで人知れず実行されるはずだった狂言誘拐に警察の捜査が入ることになります。

 

警官役は【ファーゴ】でオスカー獲ったフランシス・マクドーマンド

監督のコーエン兄弟の兄貴?弟?どっちか(忘れた)の奥様。

【ファーゴ】
©fargo/ファーゴより引用

彼女が扮する警官はなんと女性警察署長マージ・ガンダーソン。しかも妊娠中

重そうなお腹抱えてよいこらしょっと捜査を進めます。

 

女性で妊婦とはいえ、マージは半端ない頼もしさと、妊娠中ゆえか並外れた食欲を持った人物である事がすぐに理解できます。酷い遺体を見ても(つわりで少し吐きそうにはなるけど…飽くまでそれはつわり)ケロリと状況分析し、次にすべき行動も的確に判断できる辣腕署長です。

 

夫のノーム(ジョン・キャロル・リンチ)はうだつの上がらない画家で、ハゲだけど、夫婦は深く愛し合っていて、家庭も仕事も万事良好のアラフォー女子。無表情のノームの献身っぷりもいじらしくてとっても素敵。ノーム忠犬みたい。

朱縫shuhou

なんか特異なキャラクター設定だけど、それもこれも実話に基づいてるんやろうな。

真冬に身重の体でこんなえげつない事件を捜査した人が居たのか、すごい女性や。

そんな辣腕女署長マージの捜査は着々と進展するも、ついうっかり始まってしまった殺人の連鎖をすぐに止めることは困難でした。

【ファーゴ】
©fargo/ファーゴより引用

 

不幸にもうっかり死んでしまった方々②

四人目:依頼者ジェリーの義父
娘を心配するあまりジェリーの制止を振り切って金の受け渡し場所へ行き、ジェリーが来ると思っていたカールの逆鱗に触れ撃たれて死亡。
五人目:金の受け渡しに使われた駐車場のお兄ちゃん
ジェリーの義父を銃殺し、金を奪って駐車場を出ようとしたカールに駐車場代を請求しただけで銃で撃たれ死亡。
六人目:誘拐されたジェリーの妻
潜伏場所の湖の側の小屋の中で騒いだ為、ゲアに殴られて死亡。
七人目:大金を手に入れたカール
仕事の報酬として一台の車をどちらが手にするかでゲアと口論になり斧で襲われ死亡。
朱縫shuhou
うう~わアホの営業マンの私欲のせいで7人も死んでる…。

生き残ったゲアと逃亡していたジェリーを逮捕することで事件は一応の解決となります。

 

マージはいつものように自宅のベッドでノームにぺったりくっつき、日常にある些細な幸せを噛みしめながら眠りについたとさ。

とっぴんぱらりのぷぅ。

【ファーゴ】
©fargo/ファーゴより引用

 

 

よく考えたらおかしな点に気づく

朱縫shuhou
こんな大事件、当時さぞかし世間を騒がせたんやろうな…実話やもんな…。
朱縫shuhou

………あれ?

ちょっと待てよ…。

朱縫shuhou

カールが一人で金を埋めるシーンがあったけど、その後カール死んでるやん。

死ぬ前に金の隠し場所をゲアに話した様子もないし…。

 

じゃああのシーンは一体誰の証言で描かれたもの…?

朱縫shuhou

あのシーンだけフィクション…?

朱縫shuhou

おかしい。

wikiろ。

映画の始めに「これは実話である」という一文が映るがこれも演出の一つで、実際に映画のような経緯を辿った誘拐事件が起きた事実はなく、物語は完全なフィクションである。

出典:Wikipedia
朱縫shuhou
「完全なフィクションである」
朱縫shuhou
……「完全なフィクションである」……?
朱縫shuhou
……かんぜんなふぃくしょん……?
朱縫shuhou
……はっ!!!(遅い)
朱縫shuhou
おのれコーエン兄弟ーっ!!

ずっと実話やと思って観とったわあ~っ!

 

 

映画【ファーゴ】の感想一言

朱縫shuhou

…ネットで調べればすぐに何でも分かる今はいいけどさあ。

結構長い間実話だと信じたままでしたよ私…。

参考 ファーゴ…ノースダコタ州東部の都市

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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