【ロッキー】映画レビュー:不器用な男の不屈の闘志と一途な愛

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20秒で読める概要とあらすじ

1976年/アメリカ/監督:ジョン・G・アヴィルドセン/出演:シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア、バート・ヤング、バージェス・メレディス、カール・ウェザース/第49回アカデミー賞作品・監督・編集賞受賞

世界チャンピオンのアポロ・クリードの対戦相手が負傷し、代わりに指名されたロッキー・バルボア。どう見ても勝てる見込みはないが、恋人のエイドリアンや親友ポーリー、トレーナーのミッキーに背中を押され、猛特訓を開始する。

※このブログはスタンダードにネタバレしてます!未視聴の方はご注意ください!

🄫ROCKY/ロッキーより引用

今観てもホントに

「あーそうそう…シルヴェスター・スタローンってこんなにかっこよかったんよな~…」

て思い出せる作品。

正直【ロッキー・ザ・ファイナル】とか見られたもんじゃない(おーい)ですが、本作のロッキーは何年経って観てもしびれます。

DVDも持ってるし何回も観てるのに「日曜洋画劇場」とかで放送しているとつい観てしまいます。

ただ一介のボクサーが世界チャンピオンになるだけのスポーツ映画にとどまりません。
シリーズ全編を通してロッキーを取り巻く人間模様を繊細に力強く描く不朽の名作、【ロッキー】です。

ロッキーを取り巻く人間模様

ロッキーシリーズといえば試合に勝利してリングの上で「エイドリア~~~ン!」と雄叫びを上げるシーンが有名ですが、【ロッキー】の本質はそこではなく主人公ロッキーを取り巻く様々な人間模様にあります。

シリーズが進むにつれてロッキー自身の肩書は

「チンピラすれすれの三流ボクサー」

「世界タイトル挑戦者」

「世界チャンピオン」

と着実にステップアップして行き、それに伴って世間の評価も住む家も環境も変わりますが、ロッキーを取り巻く身近な人々は基本的には変わることなく、それぞれが「ロッキー」という人格を形作る大事な要素の一つとなっていることがわかります。

ロッキーと名トレーナー・ミッキー

私が一番好きなのはトレーナーのミッキー(バージェス・メレディス)との絆です。

リングサイドから声をかけるミッキー

🄫ROCKY/ロッキーより引用

死ぬまでロッキーに寄り添う名伯楽として記憶に残っている人も多いと思いますが、【ロッキー】の序盤ではロッキーと喧嘩ばっかりしていてめっちゃ仲悪いんです。
ロッキーのことをジムの厄介者として扱いロッカーすら与えてくれません。

しかしロッキーに世界タイトルマッチの話が舞い込むや否や突然ロッキーの部屋を訪ねてきて自らマネージメントをしてやると名乗り出ます。

一瞬美味しい話につられて態度を変える嫌な老人かと思いきや、ミッキーのこの態度の真意を垣間[かいま]見ることができるセリフがその少し前の場面にあります。

ミッキーに詰め寄るロッキー

🄫ROCKY/ロッキーより引用

ロッキーが「なんでそんなに俺にだけ厳しいねん!」と詰め寄った時にミッキーが返したセリフ。

「せっかくええもん持ってんのに高利貸しの用心棒なんぞして才能をムダにしやがって!」

もともと見込んでいた部分はちゃんとあったのに、「どうせ俺なんて」と努力をする様子もなくチンピラとつるんでいるようなロッキーを早い段階で見捨てていたんでしょうね。

それが突然タイトルマッチが決まってしまったもんだから、もう1度夢を見ずにいられなくなり、こんなチャンスが舞い込んだロッキーの手助けをできるのは自分しかおらん!と思って恥を忍んでロッキーの家を訪ねてくる…。

もちろんミッキーの豹変ぶりに一番びっくりするのはロッキー本人。
「今さらなんやねん!デカい試合が決まった途端手のひら返しやがって!今までずっとバカにしとったくせにアホンダラアーっ!!!」と怒り狂いますがそのあとすっきりして(?)冷静になり、ちゃんとミッキーにマネジメントをお願いすることになります。

ロッキーもまた、親の愛に飢えた子供のように、10年もの付き合いがあるミッキーに認められたかったのでしょうか…

泣けます。

ロッキーと恋人・エイドリアン

エイドリアン(タリア・シャイア)がイケイケのギャルのねえちゃんやったら【ロッキー】は成立しません。

常にもじもじしてボソボソしゃべって、身近にこんな女子がおったら私なんかは「はあ?聞こえへんからもっぺん言うて?!」って突っ込んでしまいそうですけど、
ホントにいじらしくて余計な事は一切口出しせずあなたについて行きますって感じで憧れます。

ペットショップに押し掛けるロッキー

🄫ROCKY/ロッキーより引用

でもエイドリアンって本気出したらめっちゃ芯が強いんですよね。

【ロッキー】では内気な面ばかりがクローズアップされていますが、シリーズが進むにつれて「普通やったらくじけてるわ」という困難にも毅然と立ち向かうことができる強い女性だと分かります。

ロッキーと親友・ポーリー

肉食うポーリ―

🄫ROCKY/ロッキーより引用

アル中とまでは行かへんのかな?

もーとにかく酒ばっかり飲んでます。

古い洋画によく出てくるあのぺったんこの瓶のやつ。
ウィスキーかな、あれめっちゃうまそうですよね。あれです。

自分の事は棚に上げて人の事ばっかり非難して急にブチ切れたりするんで、できればあんまりお近づきになりたくない人物ですが、チャンピオンの地位を獲得したあとでもロッキーは変わらずポーリー(バート・ヤング)の傍にいます。

なんか憎めないキャラクターです。

まあそもそもポーリーは妻となるエイドリアンの兄貴なんで縁切れないんですけど。

番外編・ポーリーとエイドリアンの兄妹喧嘩

さきほどエイドリアンは強いと書きましたが、よく考えたらそりゃそうなんです。

あのポーリーの妹なんですよね。

ポーリーにいつものように罵倒されてついにエイドリアンがプッツンするシーンが1度だけありますがド根性丸出しです。

バット持って暴れるポーリーに食ってかかります。

その時のセリフがこちら。

「兄さんは豚よ!」

言うねえ~。

ロッキーとチャンピオン・アポロ

【ロッキー】でのアポロ・クリード(カール・ウェザース)は自分の地位にあぐらをかく意識高い系のアホっぽい感じで描かれていますが、2作目以降はちゃんとええ感じ出してきます。

…いやごめん。
そうでもないか。

【ロッキー4/炎の友情】ジェームス・ブラウンが名曲「リビニナメーリカ!」を歌うという盛大な演出の中、全身星条旗柄の衣装に身を包んで華々しくリングに上がり、ロシアからの刺客イワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)に大敗を喫した時もまあまあアホっぽさが出てましたね。

基本的に陽気な人柄でサービス精神旺盛、頭はいいはずですがちょっと調子に乗っちゃうタイプです。

この人ももちろんロッキーシリーズになくてはならない人です。

とりあえず1作目での勝敗の結果は?

さてこの無謀なタイトルマッチの試合前の勝敗の掛け率はなんと50対1

このあとロッキーシリーズは2作目、3作目とつながっていくわけですが、とりあえず【ロッキー】での勝利は一体どちらが手にしたのでしょうか?

一応ネタバレしないでおきますね。

(なぜか【ロッキー】の記事で【ロッキー4/炎の友情】のネタバレしてますけど)

トレーニング風景

🄫ROCKY/ロッキーより引用

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

【ロッキー】を観たくなったら

朱縫shuhou
【ロッキー】はアカデミー賞作品賞を獲得しています。

歴代アカデミー賞作品賞受賞映画が見やすく一覧になっている記事はこちらからどうぞお~。


「名作映画(洋画)は絶対おすすめ!歴代アカデミー賞作品賞受賞映画一覧」を見てみる。

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