【ゴースト/ニューヨークの幻】映画レビュー:死してなお…

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20秒で読める概要とあらすじ

1990年/アメリカ/監督:ジェリー・ザッカー/出演:パトリック・スウェイジ、デミ・ムーア、ウーピー・ゴールドバーグ、トニー・ゴールドウィン/第63回アカデミー賞助演女優・脚本賞受賞

銀行マンの主人公は芸術家の恋人と結婚を決意した夜、悪漢に殺されてしまう。ゴーストとなって恋人の傍に残るうちに、自身の死がただの事故ではなかったことが明らかになっていく。

※このブログはスタンダードにネタバレしてます!未視聴の方はご注意ください!

一緒にろくろを回すモリーとサム

©ghost/ゴースト/ニューヨークの幻より引用

ベッタベタなラブストーリーの記事でも書いちゃいたいわ~。

もーとりあえずベッタベタなやつ。

私がそう考えた時に頭に浮かぶのは本作【ゴースト/ニューヨークの幻】【TITANIC】なのです。

…なんか年齢分かるな。

ニューヨークのあるラブラブカップルの物語

冗談好きでユーモアもあり誠実な銀行マン、サム・ウィート(パトリック・スウェイジ)は陶芸家で恋人のモリー・ジェンセン(デミ・ムーア)と同棲生活を始める。

超ラブラブで愛し合い信頼し合ってて、引越しの日もサムの親友のカール(トニー・ゴールドウィン)や引越し屋が居るにもかかわらずチュッチュイチャイチャしております。

ええなあ。

若き日のデミ・ムーアの透明感が半端ない

まあモリ―は陶芸家ですので、有名なろくろで陶芸しながらイチャこくシーンがあるのですが、

これがもー 芸術作ってるデミ・ムーア自身がまるで芸術。

モリーにキスをするサム

©ghost/ゴースト/ニューヨークの幻より引用

髪はベリーショートで、言葉遣いもハキハキしていて、衣装もパンツスタイルでボーイッシュなのに、醸し出す色香がすごいです。

「色気」でなくて「色香」って感じで。

香り立つような感じです。

個人的にはデミ・ムーアは絶対ショートカットがいいと思ってます。

もータイトル「Ditto(同じく)」でええんちゃうんか

二人は強い絆で結ばれていて、誰が見ても疑いようもなく愛し合っているのですが、モリーにはひとつだけ不満が…

サムが「愛してる」と言ってくれない。
モリーが「愛してる」と言ったあとに「Ditto(同じく)」と言うだけ。

誰の目にも明らかに惹かれ合っている二人でも時に言葉も必要だと、
ちゃんと気持ちを確認し合うことも大切だとモリーは言います。

はい女子全員共感。

そしてこの「Ditto(同じく)」、もータイトルこっちの方がよかったんちゃう?って思うくらい全編通して【ゴースト/ニューヨークの幻】のキーワードとなります。

天のお迎えを拒み彼女の傍に

あっという間の出来事。

ある観劇の帰り道、二人は暴漢に遭い争っているうちに銃が暴発。

ビビった暴漢が走って逃げるのを追うサム。

サム
なんじゃこらまたんかいワリャー!

追うも捕まらずモリーが心配になり戻ってみると…

そこには血だらけの自分を抱えて助けを求めるモリーの姿が…

本当に、あっという間の出来事。

彼は死んでそして、ゴーストになったのです。

自身の死の真相を知ったサムが助けを求めた人たち

皮肉にもゴーストとなったお陰でサムは親友の裏切りとモリーに迫る危険を知ることができましたが、彼は今や生きている人間誰の目にも映らず、意思を伝えることもできないゴースト。

誰かに助けてもらわなければ愛する恋人を守ることもできないゴースト。

傍にさえいれば命を賭してでもサムはモリーを守ったでしょうが、既に文字通り「命を賭して」モリーを守ったサムのたった一つの肉体はもうなくなってしまいました。

そう、誰でも「命を賭して」誰かを守れるのは一度きり

今や彼は恋人を守るために「賭す」命すらもう持たない…ゴースト。

登場した途端作品のイメージがガラリと変わる

なんでやろなあー。

彼女が出てくると作品が急にコメディ色が強くなると言うか…

すげえ存在感。

出ます。

オダ=メイ・ブラウン(ウーピー・ゴールドバーグ)です。

詐欺祈祷中のオダ=メイ

©ghost/ゴースト/ニューヨークの幻より引用

【ゴースト/ニューヨークの幻】で彼女はアカデミー賞助演女優賞獲ってます。

そりゃもー出てきた瞬間から周りの役者小道具全部食う存在感。

通常なら主役まで食い尽くしてしまいそうなもんですが、【ゴースト/ニューヨークの幻】では透明で脆く儚い恋人たちの真逆の存在として 見事に融合 してます。

●出過ぎてるけど出過ぎてない。
●嘘くさいけど信じられる。
●逃げそうだけど守ってくれそう。

まるで別の物語の登場人物のようで、それでいてオダ=メイなしでは【ゴースト/ニューヨークの幻】は語れません。

【天使にラブソングを】のイメージが強すぎるウーピー・ゴールドバーグですが、主役以外にあり得ないあの立ち位置の彼女より、【ゴースト/ニューヨークの幻】の 主役を食いそうで絶妙に調和する彼女 の方が私は断然好きです。

もう一人のええ味出してる協力者

そしてもう一人。

地下鉄に住み着いてるシャブ中(死んでんのに?)の変なおっさんゴーストです。
ええ味出てます。

地下鉄のおっさん

©ghost/ゴースト/ニューヨークの幻より引用

幽体でも物体に触れられるようになりたいサムに、その方法を指南してくれるんですが…

地下鉄のおっさん
体で動かそうとしたらダメだ!お前にはもう体なんてねんだよ!気合い だ!気合い で触れるんだ!動かすんだ!

とアニマル浜口ばりの気合い論をまくし立てたあと

ちょっとおシャブがお切れになって

地下鉄のおっさん
もーほっといてくれーーーーー! 

と叫びながら死んだ時と同じ状況(恐らく)で電車に飛び込んで去っていくお姿、哀愁感じます。

最後のキスシーンより最も涙を誘うのは…

シャブ中のおっさんに物体の触れ方を指南してもらった甲斐もあって、裏切っていた親友たちからモリーとオダ=メイを守ることができたサムは、いよいよ天に召されることとなります。

愛し合う恋人たちを引き離すのは神だとて忍びなかったのでしょう。

モリ―の目に映ったのは最後に天からの「お迎えの光」を浴びたサムの姿。
二度と会えないと思っていた愛しい恋人の姿。

最後の別れに涙をこぼすモリー

©ghost/ゴースト/ニューヨークの幻より引用

飛び上がって喜ぶでも泣き崩れるでもなく、ただ美しい緑色の瞳から一筋の涙をこぼすモリ―。

光輝くサムとキスを交わしますが

いやいや。

そんなとこちゃうちゃう。

最後はあれやろほれ。

ほれほれ。

サム
愛してるよ。

心の底から。

モリー
Ditto(同じく)

ぐわーっ

やっぱタイトル「Ditto」でええってーっ!!!

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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