1990年/アメリカ/監督:ケビン・コスナー/出演:ケビン・コスナー、メアリー・マクドネル、グラハム・グリーン、モーリー・チェイキン/第63回アカデミー作品・監督・脚色・撮影・作曲・録音賞受賞
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
イケメン俳優としてのみならず、監督としてのケビン・コスナーの地位も不動のものとした作品。
3時間の長編ですが、さらに全長版として「4時間アナザー・ヴァージョン」が公開されています。
…4時間はさすがにちょっとうへってなるレベル…ちょっとしたパート勤務ですよね。時給900円やとしたら3,600円ですわ。
なんのこっちゃ。
自然を愛する騎兵隊の白人と先住民族との交流を描いた【ダンス・ウィズ・ウルブズ】です。
映画【ダンス・ウィズ・ウルブズ】のあらすじザックリ
淡々と進行する長~い物語は少々退屈
南北戦争で手柄を立てた北軍のダンバー中尉(ケビン・コスナー)は、勤務地を選べる権利を得て、愛馬のシスコとともに自然のままのセッジウィック砦への赴任を希望します。
そこでダンバーは現地のスー族インディアンと出会い、交流を深めます。
【ダンス・ウィズ・ウルブズ】を観たのは映画館でも家でもなく
私が【ダンス・ウィズ・ウルブズ】を最初に鑑賞したのはなんと学校。
高校生の時に「名作だから」と先生が英語の授業で観せてくれました。
しかし高校生にこれを観せたんは失敗やったんちゃうんかなあって未だに思います。
いや、「高校生に観せた」のが間違いではないですね、「学校で観せた」のが間違いだったと思うんです。
だって、なんと不運なことに、クラスメイトの柳君が【ダンス・ウィズ・ウルブズ】に出てくる「蹴る鳥(グラハム・グリーン)」(←名前)にそっくりだったもんで、「蹴る鳥」が出てくるたびにクラス中で笑いが起きて鑑賞どころではなくなるという悲劇に見舞われましたもので…。
高校生なんかそんなんもう、みんなで真面目に映画なんか観ませんやんか。
ずっと笑ってましたね。「早く『蹴る鳥』出てけえへんかな~…出た出たっ!」ってね。
数年後にしっかり再視聴しましたけど、三つ子の魂百まで、【ダンス・ウィズ・ウルブズ】の私のイメージは未だに「蹴る鳥」と「柳君」なんです。
そして柳君は卒業までずっとあだ名が「蹴る鳥」でした。
ハリウッドにおける「白人の救世主」のお話
主にハリウッドで扱われる題材として「白人の救世主」という概念があります。
映画における白人の救世主とは、白人が非白人の人々を窮地から救うという定型的な表現である。その表現は、アメリカ合衆国の映画の中で長い歴史がある。白人の救世主は、メシア的な存在として描かれ、救出の過程で自身についてしばしば何かを学ぶ。
出典:Wikipedia
「困っている非白人を颯爽と現れた白人が救う」という設定が多く、【ダンス・ウィズ・ウルブズ】も白人の兵隊であるダンバーが自然とともに生きる「野蛮」なインディアン達と交流を深め、次第に文明社会に疑問を抱き、最終的には白人の敵に回りインディアン達と共に戦うという典型的な「白人の救世主」パターンに当てはまります。
白人が主人公である方が受ける(ヒットする)し仕方ないんでしょうけど、確かにこういったパターンの映画はたくさんあります。
近年では、黒人ピアニストと白人運転手を描いた【グリーンブック】が第91回アカデミー最優秀作品賞を獲得した時にも、「白人の救世主」議論が勃発しました。
オマージュ?パクリ?【アバター】とそっくりですけど
ちなみに本国アメリカでは、アカデミー作品賞にもノミネートされたジェームズ・キャメロン監督の【アバター】が、当時「ただの『SF版【ダンス・ウィズ・ウルブズ】』やんけーっ!」とこき下ろされてました。
地球と宇宙という惑星のスケール感が違うだけで、「『未開の土地の先住民』と『敵としてやってきた白人』の交流」という点と、その「『先住民の女性』と『白人』が恋に落ちる」という点でまったく共通してますから、そりゃそう言われますわね。
映画【ダンス・ウィズ・ウルブズ】の感想一言
「蹴る鳥」だけでなく「拳を握って立つ女」など、インディアンの名前の付け方って面白いですよね。
【カッコーの巣の上で】のチーフの父親の名前も「高い杉の木」か何かだった気がする。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。