【レベッカ】映画レビュー:得体の知れない何かに怯える恐怖

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20秒で読める概要とあらすじ

1940年/アメリカ/監督:アルフレッド・ヒッチコック/出演:ジョーン・フォンテイン、ローレンス・オリヴィエ、ジュディス・アンダーソン、ジョージ・サンダース、レオナルド・デニー/第13回アカデミー賞作品・撮影(白黒部門)賞受賞

1年前に事故で妻を亡くしたイギリスの富豪マキシム・ド・ウィンターと恋に落ちた主人公は、大邸宅マンダレーで大勢の使用人に囲まれウィンター夫人としての生活を始める。前妻の生活感がまだそこここに残るマンダレーで、主人公はその影に怯えるようになる。

※このブログはスタンダードにネタバレしてます!未視聴の方はご注意ください!

新婚ウィンター夫妻

🄫Rebecca/レベッカより引用

”サスペンスの神様”アルフレッド・ヒッチコックの作品は幽霊とか怪物とか一切出て来ないのになんでこんなに不気味なんでしょうね?

思い込みや視覚効果を巧みに使って視聴者に恐怖心を芽生えさせ、前半と後半でまるで登場人物の人格をも変わったように感じさせます。

数多の名作を生みだしたアルフレッド・ヒッチコックの作品の中でも唯一アカデミー賞作品賞を獲得したサスペンス映画、【レベッカ】です。

両親を亡くし生きる為金持ちの付き人をしているレベッカ

レベッカ(ジョーン・フォンテイン)はある婦人の付き人としてモンテカルロに滞在中、イギリスの大金持ちマキシム・ド・ウィンター(ローレンス・オリヴィエ)と出会います。顔見知りである婦人によるとマキシムは1年前に事故で妻を亡くしたばかりで落胆しているとのこと。

レベッカとマキシムは恋に落ち、あっという間にプロポーズ。

結婚届を出した二人

🄫Rebecca/レベッカより引用

…ちょいちょい。

何目当てやねんこのおっさん。チャラチャラしてニヤけててあからさまに嫌な感じ。

めっちゃ怪しいけど身寄りもなく横暴な婦人に辟易していたレベッカは二つ返事で申し込みを承諾、イギリスにあるマキシムの大邸宅マンダレーで暮らすことになるのです。

マンダレーで待っていたものは

大邸宅マンダレーでは大勢の使用人が主人と新しい奥方の到着を待っていました。

使用人達を取り仕切っているのはダンバース(ジュディス・アンダーソン)。長い黒髪を清潔にまとめ、黒いドレスで足音もなく滑るように歩く姿があからさまに不気味。

「前の奥様はよく居間にいらっしゃいました」

マンダレーに戻ったマキシムは昼間は仕事に出かけてしまうので、残ったレベッカは所在なさそうに屋敷内をウロウロ…。

「前の奥様は居間で電話したり手紙書いたりしていらっしゃいましたよ」

執事にそう促されて居間へ向かったレベッカが机に置かれた日記帳をめくると「レベッカ・ド・ウィンター」の文字が…。

レベッカの書斎

🄫Rebecca/レベッカより引用

…て あれ?

お前が「レベッカ」ちゃうかったんかい!

私普通にこの時点までジョーン・フォンテインが「レベッカさん」なんやと思ってましたよ、

アホでしょ~?

「レベッカ」はマキシムの前妻でした。

私、推理力とか洞察力とかちょっと足りないもんで、映画他マンガ・ドラマ何でも、見終わった時に「あ~何となくオチ分かっとった」ってなったことないんです。その代わりサスペンスとかミステリーとか心の底から楽しめますよ?

【レベッカ】もこの時点でホンマにびっくりしました。

そういえば誰もジョーン・フォンテインの名前呼んでへん!

レベッカちゃうかったかあ〜ほっほぉ~。

「R」に支配されていく「わたし」

そう、タイトルは「わたし」ではなく【レベッカ】。一度たりとも視覚化されない死んだ女性にどんどん追い込まれていく「わたし」。

「わたし」だけではなくマキシムもダンバースも、精神世界でレベッカに支配されてしまっているのです。

すぐキレるし軽薄で嫌な感じやわ~と思っていたマキシムも、実は純粋に「わたし」を愛していることが分かると途端にええ奴に見えてくる不思議。

マンダレー

🄫Rebecca/レベッカより引用

レベッカの正体が分かってもなお、最後には意思を持たないマンダレー自体がレベッカであるかのような錯覚に陥ります。

レベッカの呪いで全員死んでまうんちゃうかと思いきや、「わたし」とマキシムが力を合わせ、愛の力でレベッカの呪縛を解き放つハッピーエンドが割と好きです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

【レベッカ】を観たくなったら

朱縫shuhou
【レベッカ】はアカデミー賞作品賞を獲得しています。

歴代アカデミー賞作品賞受賞映画が見やすく一覧になっている記事はこちらからどうぞお~。


「名作映画(洋画)は絶対おすすめ!歴代アカデミー賞作品賞受賞映画一覧」を見てみる。

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