【ダンボ】映画レビュー:異形の者を描いたディズニーの名作

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20秒で読める概要とあらすじ

1941年/アメリカ/監督:ベン・シャープスティーン/声の出演:エドワード・ブロフィ、ヴェルネ・フェルトン、ハーマン・ビング

サーカスの象ジャンボの元にコウノトリが耳が大変大きな1頭の赤ちゃん象を運んでくる。ダンボとあだ名された赤ちゃん象は他の象達から仲間外れにされ、サーカスのお客達の笑い者になってしまう。不憫に思ったネズミのティモシーはダンボをスターにしようとする。

※このブログはスタンダードにネタバレしてます!未視聴の方はご注意ください!

ダンボを元気づけるティモシー

🄫Dumbo/ダンボより引用

ダンボって知ってます?

そう、ほら、象のダンボ

ディズニー映画に出てくる耳がおっきくて黄色い帽子かぶったかわいい子象のダンボ。

じゃあダンボをご存知の人、ダンボのお話ってどんなんか知ってます?

ドジでキュートなダンボがちょっとした騒動を巻き起こすドタバタコメディ?

空飛ぶダンボと仲間達の友情を描いたハートフルドラマ?

ぶぶ~。どっちもハズレ。

実はウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの4作目となる長編アニメーション映画【ダンボ】は、そのかわいらしいダンボのビジュアルからは想像もつかないほどシュールでうら哀しげでアーティスティックなどっちかってーと子供より大人向けの作品なんです。

コウノトリが運んできたのはサーカスの動物達の赤ちゃん

そうは言っても序盤はとってもメルヘンな子供向けな仕上がり。

幾羽もの赤ちゃんをくわえたコウノトリがサーカスの一団めがけて舞い降りてきます。

コウノトリがやってきた

🄫Dumbo/ダンボより引用

象のジャンボに届けられたのは「奇形」の子象ダンボ

サーカスのトラ、クマ、カバ、キリン、ハイエナ…(なんぼほどおんねん)…次々と配達されていく赤ちゃん達…。重たい象のダンボは他の動物達よりだいぶ遅れてようやく母象のジャンボの元に届けられます。

「早く赤ちゃん見せて見せて~」とはしゃぐサーカスのおばはん象達(まだ未婚と言ってるので小娘の設定なのかも知れませんけど、言動は完全におばはん)が見守る中、ジャンボが長い鼻で包みをほどくと出てきたのは体の倍はあろうかという巨大な耳を持った赤ちゃん象でした。

ダンボの耳を見た途端態度が一変するおばはん象達

巨大な耳を目にするまで「こんなかわいい赤ちゃん見たことな~い」とはしゃぎ倒していたおばはん象達の態度は一変します。

おばはん象1
なにこの象…この耳…

ひどい格好!

おばはん象2
これじゃ”ダンボ”やわ、

きゃはは! 

変なあだ名をつけて我が子を笑い者にされ怒ったジャンボはおばはん達を部屋から締め出しダンボを優しく抱きしめます。

ダンボを抱きしめるジャンボ

🄫Dumbo/ダンボより引用

耳が大きかろうが笑われようが一瞬たりともひるまずダンボに愛情を注ぐ母象ジャンボには安堵感しかないです。

アニメのダンボを見てると大きな耳が逆にかわいくて一体どこが変やねんって思いますけど、現実世界で考えてみると例えば手が足先まであるような奇形の赤ちゃんを産んだってこと。

今の日本ではエコー検査があるから産まれる前に分かるとかそういうことは置いといて、現実に奇形の赤ちゃんを産み落としても一瞬もためらうことなくジャンボのように抱きしめることができるのか…。

大袈裟に捉えすぎかも知れませんが、確か【ダンボ】を最初に鑑賞した時、第二子妊娠中だったんですよね、私…。

母子の絆がまぶしい作品なので、身につまされる思いで色々考えながら観た記憶があります。

トラウマになる人が後を絶たない「ピンクの象」

【ダンボ】でよく話題に上るのがダンボが誤ってシャンパン入りの樽の水を飲み酔っ払ってしまった時に見る幻覚。

何とも言えない陽気でリズミカルな行進曲に合わせて何匹ものピンクの象が現れては消え合体しては分裂する様が不気味すぎてこれを幼い頃に観た人達はトラウマになるんだとか…。

「ダンボ」のピンクの象

🄫Dumbo/ダンボより引用

でもこれ大人になってから観ると相当おしゃれ。すごいセンスを感じるんですけど…私だけ?

酔っぱらってフワフワした感じもとても分かりやすく表現されています。

サーカスを取り巻く人々にも風刺的な意味が?

【ダンボ】にはちょいちょい人間も出てきます。これらも実にシュール。

動物達をピシパシ鞭で打って調教し「いばり散らしやがって!」と象のおばはん達にも恨まれている団長や、嵐の中テントを張らされる表情無き黒人労働者達、そして私が最も好きなピエロ

ダンボはある事件を起こしてピエロのグループに入れられます。
ピエロと言えば私的にはサーカスの花形な気がしてたんですが、当時の立場はそうではなく、ピエロにされたダンボに対して象のおばはん達が「ピエロをやらされるなんて…象の面汚しやわ!」と悪態つくほど下等な扱いだったようです。

それでもダンボの加入でピエロショーは大成功を収めます。

調子に乗った陽気なピエロ達が団長に給料アップを掛け合いに行く場面は短いながらも【ダンボ】の中で最もテンションが上がる箇所です。絶対私だけやと思いますけど。

この時ピエロ達が高らかにうたう歌がめっちゃ好きなんです。毎月夫の給料日に歌うほど気にいっとります。歌詞書いときますんでぜひご一緒に。

合ってるかは分かりません。字幕じゃなくて耳で聞こえたままです。

さあ給料上げさせよう♪

金たっぷり貰おうぜ♪

俺たちゃ素晴らしい♪

お客ゾロゾロとてお金がザクザクだ♪

出典:【ダンボ】ピエロ達の歌

なんか景気ええ歌でしょ?

元気になるし「金がっぽり」じゃなくて「金たっぷり」って言い方とかもかわいくてツボります。

給料上げさせよう

🄫Dumbo/ダンボより引用

尺が足りなかったかのような早回しのラスト

母の尊い愛情(ダンボの父親は一切出てきません)の何たるかや、当時の労働者の扱いなんかに思いを馳せてご機嫌で鑑賞していただけに、ラストは惜しく感じます。

サーカスで自在にテント内を飛び回ったダンボは
自分を除け者にしたおばはん象達にポップコーン弾を浴びせるという復讐を果たし、
空軍に「ダンボ部隊」ができるほどの人気者になり、
母ジャンボと仲睦まじくVIP待遇を受けます。

そして唯一ダンボの味方をしてくれたネズミのティモシーはダンボのマネージャーとしてハリウッドと契約(?)する…

というここまでのエピローグが全部ひっくるめて2分くらいで流されちゃうんです。

いや~惜しい!

ハリウッドと契約のティモシー

🄫Dumbo/ダンボより引用

…いやでもあれか、今書いてて思ったけど【白雪姫】【ピノキオ】【シンデレラ】…うん、昔のディズニーアニメのエピローグってこんなん多いかも…

もしかしてこれってディズニーの通常運転かも知らんな…。

着ぐるみ?ロボット?まさかの【ダンボ】実写化!監督はティム・バートン!

とかなんとか言ってたら、まさかの【ダンボ】実写化の情報を掴んでしまいました。公開は2019年3月(アメリカね)らしい。

「実写化」と聞くとうんこちゃんみたいな映画のイメージしかないんで一抹の不安はよぎりますが、ティム・バートンが監督の上、ダニー・デヴィートがキャスティングされているとあっては期待せずにはいられない…。

参考 シネマトゥデイ:実写版『ダンボ』2019年3月米公開!キャスト&役柄明らかに

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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