2012年/日本/監督:大友啓史/出演:佐藤健、武井咲、吉川晃司、蒼井優、青木崇高、綾野剛、須藤元気、田中偉登、奥田瑛二、江口洋介、香川照之
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
大好きです「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」。
漫画ね。
少年ジャンプでの連載開始当時からずっと読んでたしコミックスも全部持っております。
…てか改めて調べてみるとなんと、連載始まったのって1994年なんですよね。
ほぼ四半世紀前!
…年取るはずだわトホホ…。
そして2012年、この「るろうに剣心」が実写化されると聞き、正直他の漫画原作実写版映画の完成度の低さから言って、最初は「やめてえ~っ!」って感じでした。
しかしいざ完成した作品を観てみると衝撃の嵐!
実写化ありがとうございます!!
実写映画【るろうに剣心】のあらすじザックリ
実写映画【るろうに剣心】のスゴイとこ
初見で一体何が衝撃だったかってもうねえ…。
原作ファン(小説だろうが漫画だろうが)が最も実写化に望むことは「原作の世界観を崩さないこと」でしょう?
原作を読んだことがない人はご存知ないかもしれませんが、【るろうに剣心(実写映画)】は原作から大幅にストーリーが変更されています。
にもかかわらず原作ファンと実写映画ファン双方の心をがっしり掴んでしまった魅力って、一体なんなんでしょうね?
キャラクターの再現度が高い!
とにもかくにも、まず登場キャラクターが原作とかけ離れているようでは問題外。
【るろうに剣心】は特にそのキャラクターの再現度が高いことでも評価されてます。
緋村剣心を演じた佐藤健は言うに及ばず、斎藤一(江口洋介)や相楽左之助(青木崇高)、武田観柳(香川照之)に鵜堂刃衛(吉川晃司)も完璧!
中でも気に入っているのはヒロイン神谷薫を演じた武井咲。
実は私、【るろうに剣心】を観るまで、武井咲が嫌いでした。
声が苦手だしどの役でも同じ演技にしか見えないし。
ところが、【るろうに剣心】での父親の残した神谷活心流を守りながら剣心の帰りを待つ健気な薫の演技がドハマリしすぎてたもんで、もう普段の武井咲さえも神谷薫に見えてくるほど大好きになってしまいました。
演じた役柄でこうも変わるとは…と我ながらびっくりしたものです。
戦闘シーンのキレが半端ない!
戦闘シーンってどうやって撮ってんの?
剣心が操る飛天御剣流の特徴でもある“神速”の表現についてはちょっとだけ早送りしたりして緩急付けてんちゃうん?って感じですけど、壁を蹴って(ほぼ「登ってる」)宙返りしたり、単車がカーブ曲がるみたいに体を倒して地面スレスレを全力疾走するってのは一体どういうこと?
左之助の斬馬刀の一振りで雑魚が吹っ飛んでいくのもお見事ですし。
刃衛の「背車刀」も想像通りで感涙もの。
…斎藤の「牙突」だけは、構えまでは良かったものの、その後のワイヤーアクションにちょっとだけ笑ってしまいましたが。
ファンなら誰でも知ってる名台詞は残す!
単行本で言うと4巻くらいまで(もっと後で出てくる斎藤や雪代巴の回想を含みつつ)を2時間に納めようとしているので、ストーリーの省略・変更を余儀なくされるのは当然。
しかし「映画用」にストーリーが大幅変更されたりエピソードが端折られたりしても大したアンチも生まず原作ファンが納得できた理由は、要となる名台詞だけはバッチリ残してくれているため。
薫の「誰にだって語りたくない過去のひとつやふたつあるわよ」とかね。
剣心の「剣は凶器。剣術は殺人術。それが真実」とかね。
関係ないエピソードをダラダラ描いてる尺はないので、極限までに簡略化されてる細かい描写も秀逸。
例えば剣心と薫が出会うシーンでは、木刀構えていきり立ってる薫のカットになんとも緊張感のない団子を映り込ませることによって(「るろうに」の時の)剣心のお間抜けさを瞬間的に表現しています。
左之助が牛鍋屋「あかべこ」に現れた時には、妙さん(平田薫)が「左之さん!」と親し気に呼ぶことによって左之助が「あかべこ」の常連であることが窺えますし。
実写映画【るろうに剣心】の感想一言
一応実写映画だけ観た人にも楽しめるようにはなっていますが、やっぱり原作を読んでるのと読んでないのとでは面白さが段違いだと思います。
「るろうに剣心」は(ジャンプコミックスで)全28巻しかありません。(※2017年から北海道編の連載スタート)
ぜひ読破してからご覧ください!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。