全不妊の30%!原因不明の二人目不妊の壁に直面した友達と泣いた話

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こんにちわ、朱縫shuhouです。

16歳の時に初めてバイト先で友達ができました。

当時は今みたいにスマホやSNSなんてなかったもんで(ポケベルが流行り出した頃…うわー)、バリバリ部活やってるか中学の時の友達のつながりでもない限りは他校の生徒と知り合う機会なんてあんまりありませんでした。

他校で私より1学年下の大森(仮名)とモンロー(仮名)という親友同士の女子2人。

私も親友のアリンコ(仮名)と2人でバイトしていて、4人ですぐに仲良くなりました。

4人でドライブに出かけたり飲みに行ったり、バイト先の他の友達と大勢でスノーボードに行ったり海に行ったり…

20代前半くらいまでそんな風に縁は続きましたが、アリンコがまず結婚・出産し少し疎遠になり、続いて私も引っ越したり転職を繰り返したりで次第にみんなバラバラになっていきました。

そして20年近くの年月が経ち(!)、まだ次女のジ子(仮名)が産まれる前、1歳半頃だった長女のチョー子(仮名)と近所の西松屋をふらついていると、目の前からなんだか見覚えのある顔が…

十数年ぶりに再会した大森は首の据わらない産まれたばかりの赤ちゃんをなぜか堂々と縦抱きしながら旦那さんと買い物をしていました。

向こうもすぐに気づいてくれてそこからまた縁が始まったのです。

今日はそんな大森のお話です。

みんなで仲良く高齢出産

大森は私より1つ年下ですが第一子を出産したのは私と同じ37歳。

さらにモンローも数ヶ月違いで出産し、同級生で大親友の大森とモンローはなんとお互いの息子(性別も一緒!)まで同級生になってしまったそうです!

「あんたらどこまでも仲ええなあ」などと言いつつ、旦那さんそっちのけで昔話に花を咲かせました。

すぐに返ってきた「おめでとう!」

しばらく縁遠くなっていたとはいえ、毎日のように一緒にいたこともあるほど仲が良かった上に今の境遇(高齢出産)が似ていることもあってすぐに再び密に連絡を取り合うようになりました。

家にも来てもらってチョー子と大森の長男を遊ばせといて長々とおしゃべりしたもんです。

短大を卒業後介護士になり就職し、ずっと同じ病院に勤めて休むことなく働いてきた大森は「産休・育休」という名の長期休暇が初めてで少々持て余しているみたいでした。

「暇や~朱縫さん遊んで~」とパート勤務でまあまあ時間があった私をいつも暇つぶしにご利用いただいてました。

その頃私は二人目の不妊治療にすでに入っていて、そんなこんなしているうちに治療が成功し第二子を妊娠することができました。

ずっと話を聞いてくれていた大森にもメールで「顕微授精成功した!妊娠反応でた!」と伝えると、すぐに「やったやん!おめでとう!私もそろそろ二人目に向けて動いて行くわ!また色々教えて!」と前向きなメールを返してくれました。

いつもの様子と少し違っていた日

それから私はジ子を出産し、産後しばらくはまたメールでやりとりするだけになっていましたが半年も経つとまた会って話せるようになりました。

介護士に復帰して忙しくなってしまった大森には月に一度会えるかどうか…それでも会える回数は問題ではなく、メールは一定期間以上途切れることはなかったし、濃い関係が続いていました。

チョー子は3歳、ジ子は1歳、大森の長男も2歳になって、久しぶりに大森が我が家に遊びに来てくれた日のことです。

その日はなんだか大森の様子がいつもと少し違っていました。

負けん気が強くてしっかりしている大森

「友達がさー…3人目妊娠して…
と思ったらまた違う子が2人目妊娠したって昨日聞いてさー…」

数ヶ月前から2人目の妊活に入っていた大森は思うような結果が出ず、周りばかり妊娠していくので相当焦って参っている様子でした。

3人きょうだいの長女でしっかりしていて、負けず嫌いで気が強い大森。

そんな大森がその日はなんだかか弱くみえました。

そんなもん気にしてたらますます妊娠するのに悪影響が出るでーなんて言いつつ、いつものように聞きました。

「それはそうとモンローはどないしてんの?元気なん?」

するとみるみる大森の雰囲気が変わりました。

親友だからこそつらい時もある

大森は言いにくそうに重い口を開きます。

「実は今ちょっとモンローと距離置いてるねん」

「えっそうなん?!」

ともにほぼ同じ月齢で男の子を出産したものの、
実の両親の近所に住んでガッツリサポートしてもらっているモンローと、
母親はすでに他界し父親は重病を患い入院中の大森の間にはちょっとしたすれ違いが生じてしまい、今となっては連絡も取らなくなってしまっているみたいでした。

「ちょっとしたすれ違い」というのは、あまりに近い関係であったため、誰も頼りにできない大森の境遇を案じたモンローがことあるごとに「うちのオカンが子供見といてくれるって!」「遠慮せんとうちにきたらええねん!」と勧めてきたことから始まりました。

モンローは昔からそんな天真爛漫なところがあって、困っている人を助けたい一心だとは分かるのですが、今の大森には「幸せの押し売り」のようで少し重荷だったようです。

「…ちょっとつきあうのがしんどくなってさ…

しかもこの上さらにモンローの方が先に妊娠でもしたら私…なんか凹むなあ~とか思って…

距離置くことにしてん。だから全然連絡取ってへんねん」

ああー…

なんか元気なくみえたんはこれかいなあ?

ホントに何十年も親友やってて仲良くて、喧嘩なんてしてんの見たことないし、彼氏とくっついたの別れたの好きな人にフラれただのと、泣いたり笑ったりしていた青春時代をずっと一緒に過ごしていた2人だからこそ

「ちょっとしたすれ違い」で亀裂が生じてしまったみたいです。

とにかくでも、妊娠に1番も2番もないし、「はいもう締め切り~!」とか先着順でもないねんから、周りはあんまり気にせんと大丈夫大丈夫~!ってどーんと構えときよっ!と偉そうに御託[ごたく]を並べてその日は別れました。

みんなが「二人目不妊」ならまだマシ

それから2週間ほどして、渡すものがあって大森の家に少しだけ寄る用事ができました。

どれ、少しは開き直ったかいなあ、なんやったら生理きてへんねんとか言い出したら嬉しいなあ、なんて思いながら呼び鈴を押しました。

「はあ~い…」

「うわっ!なんやその顔っ!?

大森が出てきて顔を見るなりつい口をついて出た言葉。

「ええ~?なんかおかしい~?」

いやおかしいおかしい、大森の目は真っ赤に充血しパンパンに腫れ上がっていたのです。

「なんやどないしてん」

変な病気でももらっててくれた方がいいのになと少し期待しながら聞きました。

「えへー…なんかモンローが妊娠したらしいんよー…」

想像した最悪の答えが返ってきました。

検査をしてみても「原因不明」

モンローとは相変わらず直接連絡は取っていないものの、共通の知人から情報が回ってきたらしいのです。

不妊症の検査を旦那さんと一緒に受けてみても「原因不明」、早く妊娠しなければ現在は勤めている病院の院内保育に通っている長男の民間保育所への申し込みも複雑で手間がかかります。
それに加えて友達が次々と2人目3人目と妊娠していく中、
ついに今まで苦楽を共にしてきた親友にまで先を越されてしまった…

モンローの妊娠を知ってからの数日間、色々考えすぎて大森はぶっ壊れていたみたいです。

「旦那も『俺が悪いんかなあ、ごめんな』とか言ってくれるし、子供だって1人はおるわけで、1人目不妊の人だって他にたくさんおるし、贅沢なんかもしれんけど、でもやっぱり兄弟は作ってやりたいし、もうどうしたらええか分からへん…。

モンローに素直に『おめでとう』も言ってあげられへん私がホンマに嫌やけどどうしようもないねん…」

20年来の付き合いになりますが、大森の涙なんてみたのはこの時が初めてでした。

アホみたいです。

私。

気の利いたこと何も思いつかず、

「大丈夫や、大森頑張ってるやん、大森は頑張ってる。みんなそんなんやって、大丈夫や」

って言いながら背中をさすって大森の家の玄関先で一緒に泣くことしかできませんでした。

私も一緒に泣いてどうすんねん。

そっとしておくことしかできひんのか

「運よく」2児を授かることができた今の私は忘れてしまっていましたが、チョー子の前に1度流産した時は本当に「そんなに落ち込めるもんか人間て」て思うほど落ち込みました。

もう自分は一生子供に恵まれないような気にもなりました。

そして気になんてしなくていいのに周りが気になって気になって仕方なかったです。

もしかしたら2児の母である私ですら今の大森にとっては疎ましい存在と化しているのかも知れない。

そう思ってその後私からの連絡は避けています。

ただ強みは、その時大森がタイミング法を何度試しても妊娠しないので体外受精にステップアップするつもりだと言っていたこと。

体外受精やったら顕微授精で2人も授かった私がちょっとは役に立つアドバイスができるかも知れへんから何でも聞いてきて、と言い残してきました。

不妊や子供の発育の問題なんかは本当にデリケートで、どれだけ長い時間一緒に過ごした親友であってもそこには立ち入ることがすごく難しくて、ともすれば当事者だけの孤独な戦いになりがちですが、知っている人に相談するのは気が引けるという人でも今はたくさん子育てダイヤルや窓口が用意されているのでじゃんじゃん頼りにしましょうね。

大事な友達の力にもなってやれない不甲斐ない私のやるせなくて悔しい気持ち記事にぶつけてみました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

そんなあなたが大好きです。

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