【丸1日?痛みは?】顕微授精の採卵日の体験を包み隠さず書いてみた

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こんにちわ、朱縫shuhouです。

私には二人の娘がいます。

二人とも不妊治療の末に高齢出産で授かりました。

子供なんて欲しいと思った時に自然とできるものだと信じていたのに、ある日夫とは自然妊娠が望めないと知りました。

今まで信じていたことが崩れ去り、不妊治療をすることになり、なにもかも投げうって逃げだしてしまいたかったです。

何かしていなければ落ち着かず、ワラにもすがる気持ちで暇さえあればネットで情報を搔き集めていました。

様々な実体験を読んでは元気をもらったり落ち込んだり…

そして今、

どうにかこうにか二人の子供を授かった私の記事がまたあの時の私と同じように不妊で悩む誰かの役に立てばいいなと。
不妊治療を経て無事妊娠できた頃のことを思い出して書いてみようと思います。

初めての体験で分からないことだらけ

小さな頃から喘息で、とか、アトピーで皮膚が弱くて、とか、冷え症でお腹壊しやすい、とか、自分である程度認識できる体の特徴ってありますよね。

ちゃんと自分でわかっているから日頃から予防できたり治療に通ったりします。

しかし不妊治療はそういったものとはまったく違って、ある日突然目の前に姿を現します。

ビックリします。

幼い頃から「私は不妊症だ」と認識できる人などいないでしょうし、私の夫のように過去に自然妊娠で生まれた子供がいるのに加齢によって生殖機能が衰える人もたくさんいます。
自分に妊娠力があるとしても、パートナーに問題があり不妊治療を余儀なくされることもあります。

今まで他人事のようだった「不妊」問題が自分の身に降りかかった時のショックは忘れがたいものがあります。

その上私は、どうして問題のある夫が治療をせず、卵子も子宮も正常な私だけがこんなに痛く恥ずかしい思いをしなくてはならないのかとずっと不満でした。

問題があるのは精子なのに私の体の一体どこを「治療」するのかと…なかなか受け入れることができず本当に辛かったです。

すごく意地悪な考えですが、不妊治療が負担であればあるほど、男性不妊カップルの女性は少なからずこう思ってしまうのではないでしょうか…。

私は今の夫とは 適当に結婚した ので余計にそう思うのでしょうが。

夫の不妊症が判明した時に考えたことは以下の記事にまとめてあります。

37歳で第一子を、38歳で第二子を顕微授精で授かった朱縫shuhouが、不妊治療中に考えていた4つのこと。1.離婚 2.障害児の可能性 3.いつ止めるか 4.子供との未来

一体なにをされるのか不安で仕方がなかった

最近は晩婚化も進んですっかり珍しいことでもなくなった不妊治療
言葉は身近なものになりましたが実際自分が治療に臨むとなるとどんなことをするのか、いくらくらいかかるのか、分からないことだらけです。

私の病院ではそのあたりもきっちりケアしてくれて、丁寧な説明会を無料で開催してくれたり、マンツーマンで女性スタッフと話せる機会をたくさん持ってくれたりしました。

何人もの不妊症の夫婦を妊娠に導いた医師や病院スタッフの方々の助言は大変力強いものでした。

この記事を書こうと思った理由

それでもひとりになると不安は拭えず、色々とネットで体験談を検索しては読んでばかりいました。

当時検索していて思ったものです。

「もっと具体的に体験談書いてあったらええのになー…」と。

何をするのか具体的な流れが頭に入っていれば、採卵当日の私たちにも多少なりとも余裕が産まれるかも知れません。

「あ、これネットで読んだやつや。へえー」と、なんやったらちょっとワクワクするくらいリラックスして手術に臨みたいですよね。

できるだけ具体的に!顕微授精採卵日ドキュメント

絶対に忘れてはいけないもの

数々の書類を提出し痛い筋肉注射に1週間通い、ようやく採卵日が訪れます。
私の場合は朝8時頃に病院へ行って9時前には採卵が終わっていることになっていました。

採卵も大事ですが忘れてはならないのはもちろん精子

ちなみに精子は採卵当日に 絶対に必要 だそうです(事前に採取して凍結でもOK)。

当日に夫婦で一緒に病院へ行き、メンズルームなる部屋でその場で射精をして精子を採取することもできますが、夫は家で採取しました。
参考 メンズルームにはそういった雑誌やDVDが用意されているそうですよ。

事前に抗菌プラスチックコップをもらって当日の朝とれたての精子を入れて持っていきます。

問題は移動方法。

精子は気温の変化に弱く移動に細心の注意が必要だとか。
一番いいのはお腹や胸元に入れて人肌で温めながら持ってくることだと言われました。

ヒナか。

精子入りのコップをお腹に入れてる私ちょっとおもろいなーとか思いつつ、車で病院に向かいました。

 たったひとりで病院へ

病院に着くと4人部屋の病室へ案内され、術衣に着替えます。

「下着もすべて取っておいてください。冷えるようなら靴下ははいていても大丈夫ですよ」と言われ、術衣だけ着てベッドにぽつん…。

下着ってつけていないとなんだかスース―して心もとないので、全然冷え症でもなんでもないけど気休めに靴下履いてみました。

昼前には帰る予定なので特に荷物もないのですが、することもないのでしばらく脇机の引き出し開けたり閉めたり…

ここへきてネットを検索するのも色々消耗しそうと思い、スマホは早々と財布と一緒に引き出しにしまい鍵をかけ、静かに物思いにふけっていました。

 ひとりで行ってよかった

実はその時、はす向かいのベッドに先着のご夫婦がいらっしゃいました。
カーテンで遮られてはいますがぼそぼそと話し声がします。

「ご主人が傍にいてくれて心強いやろうなあ」と一瞬だけ頭をよぎりましたが、結局手術前に一人で静かに心を落ち着ける時間があってよかったと思っています。

私の場合「夫婦は所詮他人」と思っているので別に夫は必要なかったです。
精子は必要でしたけど。

今後もし大きな手術を受けるようなことがあれば、娘達には傍にいてほしいかなー。

それでなくても術後は麻酔が効いてて朦朧としてるし、ひとりの方が気楽でおすすめです。

 いざ手術室へ

「お待たせしましたー行きましょうかー」
明るい声でナースが病室に入ってきてビクッとしました。

「はい」

あれ?私返事してないけど…
物思いにふけりすぎてはす向かいの病室の方が先だったのを忘れてました。

ガラガラとベッドを運ぶ音がして病室を出られます。

残されたご主人は今何を思ってんのかなーととか想像しながらぼーっとしていると
ほんの20分くらい(いやもう少し経ったのかな)でベッドが戻ってきました!

はやっ!

「朱縫さーん、いきましょうかー」
こんなに早く終わるのかとビックリしてる間にナースがベッドを動かし始めます。
緊張をほぐそうとしてか他愛のない会話をしてくれながら病室へ。

私の採卵はこうでした

手術室に入るとスタッフの女性が二人、いそいそと器具を並べたり機器をいじったりしているのが見えました。

スタッフ
朱縫さん、すぐに医師[せんせい]がみえますからね

とにかくこの病院のスタッフの方はナースから事務局員までみんな笑顔が素晴らしいんです。
検査から治療期間中、妊娠中、すごくリラックスすることができました。

移動用のベッドから手術用のベッドへ横すべりでじりじりと移動。
天井に医療ドラマでよく見る電球がいっぱいついた照明があって見つめていました。

スタッフの方が手際よく局所麻酔の注射と痛み止めの点滴をしてくれます。

すると医師が入って来られました。

医師
 はい朱縫さん、すぐに終わりますからねー。

じゃあ始めまーす。 

お。

ノリめっちゃ軽いやん。

手術台が動いて足を開く姿勢になります。

二児を出産した今ではもう慣れてしまってなんともないですが、当時はやっぱりめっちゃ嫌でした。
普段人前でこんな無防備な姿勢を取ることなんてまずないですもんね。
医師も男性だし恥ずかしくて本当に嫌でした。

でも医師にしてみれば毎日何人も検査して何人も手術して何回も出産に立ち会って…

今日の採卵も

全然やっつけ仕事です。(やっつけちゃうでしょうが、そう思うと気が楽に…)

「さっさと終わらせて次の仕事次の仕事~♪」と思いながら採卵してはるに違いないと思いながらできるだけ無心を貫きました。

恥ずかしいのは思い込みの力でやり過ごしましたが、痛みに関しては中々難しかったです。
何やら棒状の器具を膣に入れてグリグリされるのですがそれが結構痛い!
痛み止めがなかったらどんなんやねんと思うほど…

激痛とはいかないまでも「あいてっ」と足を動かしてしまうと医師に「はいちょっと我慢してねー」と言われグヌヌ…と痛みと格闘…。

うひー早く卵取ってくれー と思いながら耐えたこの辺りから実は記憶がありません。

なんと局所麻酔のはずなのに私、

寝てました。

 目覚めるとそこは…

目が覚めると同じ手術台の上。
でも台は下がりちゃんと足も閉じて紙のショーツを履かせてもらってました。

寝てたといっても一瞬だったみたいです。
でも目を閉じると若干天井は回ってました。

「終わりましたよーお部屋に帰りましょうね」

そう言って最初に運んでくれたナースがまた元の病室へ。

スタッフ
少しそのままゆっくり休んでくださいね。

ナースの言葉に返事をできたかできないかも覚えていません。
再びそのままベッドで眠ってしまいました。

 帰途につく

スタッフ
朱縫さん、そろそろ帰りましょうか。

ついに私は術後自分から目覚めることはありませんでした。
ナースが声をかけてくれなかったら恐らく夕方まででも寝てたでしょう。

時計をみると昼前…
術後3時間ほど泥のように眠っていたようです。
はす向かいのベッドのご夫婦はもういませんでした。

ナースから今日採った卵の話と今後の流れの説明を受けて、少しまだ頭はくるくるしてるような気がしつつ帰途につきました。

その日はなんだかすごく疲れて、帰ってからもベッドで爆睡しました。

まとめ

構えて臨んだ割には採卵自体は全然余裕でした。

痛いと言っても(麻酔のお陰で)耐えられたし、たった半日で施術は終わるし。
医学の進歩に感謝です。

痛さで言えば事前の筋肉注射の痛みの方が、打ったあとも数時間尾を引くしよっぽど辛かったです。

採卵は終わったあとぐっすり眠ってしまえるほどリラックスしどおしでした。
でも術後は眠くて仕方なかったので、もし採卵後仕事に行かなければならない方だったら少し大変かも知れません。

病院でも採卵日は仕事も休むように勧められると思います。

個人差はあるでしょうが運転など危険な作業はなるべくしなくてすむようにしてください。

不妊治療の知識を深め、辛い筋肉注射を乗り越え、痛恥ずかしい採卵を終えた私たち。

残すは胚移植判定日です。

あと一息で赤ちゃんに会えます!

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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