男性不妊で顕微授精!30代後半で妊娠するまでに考えた4つのこと

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こんにちわ、朱縫shuhouです。

私には二人の娘がいます。

二人とも不妊治療の末に高齢出産で授かりました。

若い頃は特に危機感もなく、子供も好きではなかったし、仕事もしたかったし、好きなことばっかりして勝手気ままに生きていました。

子供なんて欲しいと思った時に自然とできるものだと信じて疑わなかったんです。

しかしいざ本気で子供がほしいなーと思った時にやっと気付く羽目になりました。
自分が出産するには高齢と言われる年齢になってしまっていて、しかも自然妊娠が望めないという事実に。

過ぎてしまえば何でもないことだったように思えますが、
その時はみっともないほど狼狽し何もかも投げうって逃げだしてしまいたい気持ちになったものです。

そういう時は余計な知識は詰め込まない方がいいことは分かっている。
分かっているのに何かしていなければ落ち着かず、ワラにもすがる気持ちで暇さえあればネットで情報を搔き集めずにはいられませんでした。

様々な実体験を読んでは元気をもらったり落ち込んだり…

そして今、

そんな風にしてどうにかこうにか二人の子供を授かった私の記事がまた同じように不妊で悩む誰かの役に立てばいいなと。
不妊治療を経て無事妊娠できた頃のことを思い出して書いてみようと思います。

まず考えたこと…「離婚」

いきなりヘビーなタイトルですけど。

顕微授精に臨むにあたって真っ先に考え、最も現実味があったのが離婚です。

そもそもなぜ顕微授精が必要だったのか

ちなみに今の夫は二人目です。

私は35歳の時に再婚しましたが、夫はさらに10歳以上も年上です。

もちろん夫も初婚ではなく、前妻との間にお子さんもいました。

お互い特に結婚にこだわってはいなかったので、「子供ができたら籍でも入れようか」とのんびり構えていましたが、中々授からないので思い切って籍を入れて中堅会社の事務職だった私は退職。

年齢も年齢だし家庭に入ってじっくり妊活することにしました。

不妊治療で有名な病院で検査した結果

「お互い高齢やし排卵日の特定をしてもらわないと難しいかな」

「男女の産み分けとかも教えてもらおう」

と最初はワクワクしながら二人で検査に赴きました。

35歳といえど出産の経験のない私に産婦人科の検査台は抵抗のあるものでしたが、これさえ乗り越えれば妊娠できるんやと思えばなんてことありませんでした。

今では信じられませんが、この時は本当に、病院さえ行けば妊娠くらいすぐにできると思っていたんです。

妊婦検査台

いやですよね…この椅子…

結果、

私は子宮にも卵子にもどこにも異常なし。

問題は夫の生殖機能のみでした。

「男性不妊」絶望的な検査の数値

検査結果の用紙を私達夫婦に見せて鉛筆で○をつけながら、医師が分かりやすく説明してくれた内容を未だに覚えています。

医師
ここが精子の 運動能力の数値 です。

平均は80くらいです。

健康な20代の若い男性なら200ある人もいます。

この数値が、ご主人はです。

要するにほとんど動いていません。

これでは精子が自然に子宮にたどり着くことはまずないでしょう 

途中から頭が真っ白になってましたが
逆におもろなってちょっと笑ってもーてたような気もします。

単位が ミリ やったか 匹 やったか ヘクトパスカル やったか忘れたけど、
ともかく若いにーちゃんやったら 200 のとこ、

て…

聞き間違えたんかと思った。

ほぼ動いてへんってか、

それ死んでるやん。

まだ不妊治療を開始してもいないのに検査後いきなり最終手段を余儀なくされる

一般的な「不妊治療」といえば、

①タイミング法で排卵日を予想し夫婦関係を持ってみる

②排卵機能に異常がある場合排卵誘発を促し夫婦関係を持ってみる

③精子を採取し排卵日に合わせて人工的に子宮に送る「人工授精」に挑戦

④採取した卵子を授精させてから子宮に戻す「体外受精」に挑む

「体外受精」の中でも1匹の精子を1つの卵子に授精させるのが「顕微授精」

①~④の順番にステップアップして行くのですが、私達夫婦の場合、
精子の数自体も少ない上に自力で子宮まで泳ぐこともできないのでいきなり最終ステップの「顕微授精」でしか妊娠の望みはなかったのです。

自然に夫婦生活してて「中々子供できないね~」って、

当たり前じゃー。

手間も費用も心的疲労も肉体的疲労も甚大

昨今は不妊治療にお金がかかるのは周知されてきましたが、中でも「顕微授精」は目玉が飛び出ます。

2013年の時点で 50万円前後 かかりました。

しかも所得制限にひっかかって自治体からの助成金はゼロ…

今は助成金はもっと手厚く色々見直されているので調べてみてくださいね。

それでも「50万円で必ず子供が授かります」と保証があれば人によっては安いものだと考えられるかも知れません。

私達のような高齢夫婦であればなおのこと。

しかしいくらお金をかけようとそんな保証はありません。

50万円かけようが1000万円かけようが、さらに治療に時間を割いて痛い思いをしても、結局何も残らないのかも知れないのです。

それも私達の場合、すべて自分のせいではないことが医学をもって証明されている。

私は薄情にも即刻

朱縫shuhou
 よし、離婚しよ。 

と考えました。

おお~い。

離婚について冷静になって熟慮する

朱縫shuhou

いやでもちょっと待て待て…

ここで離婚したところで、次にまた若い殿方が見つかるかどうかも分からんし、
見つかったとしても1年お付き合いをしたとして結婚する頃には自分は37歳か38歳…

やばい、いよいよ私自身も妊娠できなくなっているかも…

それ以前に次離婚するとバツ2

バツ1はまだいいけどバツ2て…

もう二度と結婚なんかできなさそうや。

あかん。ここで離婚は余りにもリスクが高すぎる。
とりあえず貯金はあるしダメでもともと、できるところまで不妊治療してみよ。 

論点がおかしいなどの指摘はとりあえず受け付けません。

打算的に熟慮した結果、離婚は一先ず諦めました。

このような次第で、私は不妊症の夫と共に「不妊治療」に専念することになったのです。

少し頭をよぎっただけ…「障害児の可能性」

不妊治療や体外受精につきまとうのは産まれてきた赤ちゃんに障害は出ないのかという問題。

数十年前は「試験管ベビー」なんて言葉で揶揄されたりしていましたしね。

こんな感じのに入ってたのかしら…うちの子達…

でも実は私はこの件については余り心配していませんでした。

旧知の女友達が、同じ病院で体外受精の末に妊娠・出産を果たしていたからです。

赤ちゃんの時から小学生になった現在までずっとその赤ちゃんの成長を見ていますが、障害があるように見えたことなど一度もありません。

2014年に国内の医療機関で実施された体外受精の件数は39万3745件で、その結果4万7322人の子どもが生まれ、いずれも過去最多となったことが日本産科婦人科学会の集計で分かった。 14年の総出生数は約100万3500人で、体外受精で生まれた子どもの割合は約21人1人となった。

出典:毎日新聞より引用

そして今や21人に1人の割合で体外受精で誕生した子供がいる時代らしいし、
障害児との因果関係も医学的に証明されているわけではないので、安心していました。

ちなみに、うちの体外受精姉妹も今のところ他の子供達となんら変わった様子はありません。

発語の遅れもないし、意思の疎通も図れます。

アレルギーすらないバリバリ健康体です。

結果的に余り考えずに済んだが…「いつ止めるか」

私は二人の娘を妊娠するまでに、3回体外受精をしました。

1回目は受精卵を子宮に戻すも約1週間後に生理がきてしまって失敗。

2回目と3回目は無事着床→妊娠して長女と次女がそれぞれ誕生しています。

これは顕微授精としては驚異的な確率みたいです。

たまたま私はたった3回の施術で二人の子供を授かることができましたが、
もしすべて失敗していたとしたら、最初から施術する回数(期間か金額でもいい)は明確に決めておくべきやったんやろうなと強く思います。

「子供さえ手に入るなら」と思ってしまう

「手に入る」という表現はおかしいかも知れませんが、私は最初に受精卵が流れてしまった時にそんな風に思っていました。

「お金やったらなんぼでも払うのに」

「絶対産まれるなら何年でも待つのに」

他のすべてを投げうっても、子供が欲しいと思ってしまうんですよね。

歯止めが利かなくなるんです。

今のところ、「消費者金融で借金してまで不妊治療をした」なんてニュースを聞いたことはないですが、そんなニュースが流れる日も遠くないような気がします。

「助成金が出る年齢まで」「あと3回施術したら」など具体的に

実際歯止めが利かなくなる女性も多いのでしょう。

平成28年度から不妊治療の助成金支給対象は43歳未満の女性になりました。

この制限は延々と終わりのない治療を続けてしまうかもしれない夫婦にとって朗報だと思います。

「助成金も出ないし、43歳までに妊娠しなかったら止めようね」

「体外受精に挑戦するのはあと3回にしようか」

と、夫婦で「いつ止めるか」を最初に具体的に決めて、その期間二人で全力で不妊治療に専念することをお勧めします。

絶対に思い描いていてほしい…「子供との未来」

最後に。

不妊治療によって奇跡的に赤ちゃんを授かることができるまで、ずっと産まれた赤ちゃんとの未来を思い描いていてください。

不妊治療は本当に先が見えず、長くてつらい道のり

どの不妊治療法にしても最終的には排卵に合わせるため、基本的には自然妊娠と一緒で、チャンスは月にたったの一度だけ。

そのチャンスを待って待って、ようやく元気な卵子が採取できても精子と相性が合わなかったり、着床できなかったりで流れてしまうことだって普通にあります。

何度も何度も心が折れて、「どうして私だけ」「貯金も底をついてしまった」「このまま成功しなかったら、一体何が残るんだろう」とどんどん悪いことばかり考えがちです。

子持ちの友達や親戚に会うことはおろか、街で妊婦さんや赤ちゃんを抱いている新米ママを見かけることすら嫌になってしまうかも知れません。

赤ちゃんに最高級のベッドを

そんな時は「赤ちゃんがもしできたらあ~」とか「おっきくなったら一緒に遊園地行ってえ~」とか出来る限り楽観的に子供との未来を考えて楽しい気分に浸ってほしいです。

医学的根拠はまったくなく恐縮ですが、母親(あなた)の心が沈んでいると子宮は敏感に察して赤ちゃんのいいベッドになりえないと感じます。

赤ちゃんとの未来を念頭に置いて、いつも自分のお腹の中にふわふわのベッドを準備しているイメージを持ってみてください。

だって赤ちゃんは10ヶ月も「そこ」で暮らすんです。

出産前にベビーベッドやベビー布団を用意するように、

妊娠前に極上の寝床を準備してあげてください。

リミットがきてしまったら

それでももし。

万が一妊娠することができず、

金銭的にか、年齢的にか、自分でか、夫婦でか、家族でか、

みんなで決めた「リミット」に達してしまった場合は、

不妊治療はすっぱり卒業して、

子供に注ぐつもりの愛情を、どうか 頑張った自分に注いでください。

辛い治療に耐えた自分と家族を一生誇らしく、愛情込めて大事にしてほしいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。