2002年/アメリカ/監督:ジョン・リー・ハンコック/出演:デニス・クエイド、レイチェル・グリフィス、ブライアン・コックス、ベス・グラント、アンガス・T・ジョーンズ
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
35歳でメジャーリーガーになった実在の人物を描いたスポーツドラマ。
35歳でメジャーリーグデビュー?!
信じらんない。体を動かすことなんて30歳から放棄してるわ。イチローは45歳で現役引退しましたけど、あの人は身体能力おかしいからね。
40歳になる前には引退するのが一般的な野球界において、35歳で鮮烈デビューを飾ったメジャーリーガー、ジム・モリスの実話を基にした映画、【オールド・ルーキー】です。
「オールド」と「ルーキー」という相反する単語を繋げた収まりのいいこの邦題、結構好き。
映画【オールド・ルーキー】のあらすじザックリ
夢半ばで諦めた野球少年ジム・モリス
子供の頃から野球が大好きだったジム・“ジミー”・モリス(デニス・クエイド)。
でも転勤の多い海軍勤務の父親について引っ越しばかリしているのでなかなか野球に打ち込めない。そしてやっと落ち着いたテキサス州の町には、野球チームがありませんでした。
その上引っ越しの時にグローブの入った段ボールを忘れてきてしまい、町の雑貨屋でグローブを探すジミー。
まだ中学生くらいの感じでしょうに、すでに哀愁が漂ってる。子供は物分かりよくなくていいんだよ。「野球がしたい!」ってわがまま言っちゃいないよ。
軍人だった父親との確執と和解
ジミーがわがままを言えないのは、シャレのひとつも通じなさそうな厳格な父親(ブライアン・コックス)のせいなんですけどね。
ジミーが心底野球を愛し夢を持っているというのに、「世の中には野球よりもっと大事なもんがあるやろが」と一蹴。
こういう親って、好きなもの(ジミーの場合は野球)の話をしている子供の輝く瞳が目に入らないんですかね。絶対こうはなりたくない。気を付けよう。
この父親がまた、数年後にはガラリと印象が変わってしまっているんでびっくりします。
定年を迎えて妻とも離婚し、一人で暮らす父親は角が取れて、いや「取れすぎて」、すっかり真ん丸になってしまってる。ジミーがたまに連れてくる孫のハンター(アンガス・T・ジョーンズ)に会う事だけを楽しみにしている様子。
誰だって厳格で力強かった人物が年月を重ねて“可哀想”になってく姿なんて見たくないよね。これまで野球を愛する気持ちを一切理解しようとしてくれなかった父親を恨んですらいるジミーの苛立ちも分かります。
【オールド・ルーキー】はスポーツドラマでありながら、父親を始めとするジミーと家族、それに街の人達との関わりが丁寧に描かれていて、野球好きでなくても楽しめます。
映画【オールド・ルーキー】の感想一言
冒頭とラストの修道女の下りは、「この地で夢を叶えた男の話」と繋げたかったんでしょうけど意味がよく分かんないんで蛇足だったと思います。
全カットしてしまった方がスッキリして良い。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。