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【ビッグ・フィッシュ】あらすじと感想。ティム・バートンのファンタジー

花を喜ぶサンドラ ヒューマン
映画の概要と注意事項

2003年/アメリカ/監督:ティム・バートン/出演:ユアン・マクレガー、アルバート・フィニー、ビリー・クラダップ、ジェシカ・ラング、マリオン・コティヤール、ヘレナ・ボナム=カーター、ダニー・デヴィート、ディープ・ロイ、スティーブ・ブシェミ

注※このブログは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

桃源郷

©big fish/ビッグ・フィッシュより引用

死んだ父が元証券マンで。

なんせ口が回って饒舌で

「お父さんはナンバーワン営業マンやった」
「お父さんは死にそうな経験を何回もしてきた」
「お母さんは街を歩くとみんなが振り返るような美人やった」

といった嘘のような武勇伝を物心ついた頃から数々聞かされてきました。

 

死ぬ間際の病院のベッドの上でさえ「治ったら世界一周旅行いきますねん」と言って看護師さんと和んでいました。

小さい頃は家に友達が来るとみんな「朱縫ちゃんのお父さんは面白いね」と言ってくれて私も大好きでしたが、思春期の頃に大喧嘩をして勘当され、以来父が死ぬまで溝は埋まりませんでした。

 

そんな父を思い出してならない鬼才ティム・バートンのファンタジーの傑作、【ビッグ・フィッシュ】です。

 

 

映画【ビッグ・フィッシュ】のあらすじザックリ

自身の体験をまるでおとぎ話のように人に語り、誰にでも好かれる社交的な父。しかし息子のウィル・ブルームは父は夢物語ばかりで何一つ真実を話してくれないと失望し、やがてそれは根深い確執となっていた。
父の命が長くないと知り、ウィルは父に誇張された話ではなく、少しでも「本当の事」を話してもらおうとする。

 

 

タイトル「ビッグ・フィッシュ」の意味

タイトルの「BIG FISH」には「重要人物」「大物」と云う意味と、「ホラ話」と云う二つの意味があるそうです。

 

そして余命いくばくも無い父、エドワード・ブルーム(アルバート・フィニー/ユアン・マクレガー)が事あるごとに語るのは、息子のウィル(ビリー・クラダップ)が産まれた日に釣ったビックリするくらいデカい魚の話。

 

どの意味であろうが本作のタイトルはこれしかありえないほどハマっとります。

アルバート・フィニー?

©big fish/ビッグ・フィッシュより引用

 

息子にとっては「ビッグ・フィッシュ」も迷惑なだけ

おしゃべりが好きで、自身の体験を尾ヒレをつけて大袈裟に話し人を楽しませ、誰にでも好かれる父エドワード・ブルーム。幼い頃は一人息子のウィルもエドワードのまるで嘘のような冒険譚を目を輝かせて聞いていました。

しかし年齢を重ねるにつれてどんどんエドワードの話が突飛すぎることに気づき、父親は作り話ばかりで何一つ本当の事を話してくれない、と、そんな「BIG FISH」を嫌うようになり、やがて所帯を持ったウィルはついに何年も父と連絡を絶ったまま過ごします。

 

実家に戻ったウィル

©big fish/ビッグ・フィッシュより引用

ある日母サンドラ(ジェシカ・ラング)からエドワードが病に倒れた事を知らされ、ウィルは妊娠中の妻と共に数年ぶりに実家へ戻ります。

 

ウィル自身ももうすぐ父親になる。

 

自分の父親を理解できないまま父親にはなれないと、「本当の父 エドワード」を知ろうとするウィルの葛藤と、若りし日のエドワードの冒険譚の二軸で物語は描かれます。

 

 

若きエドワードの物語がホントに楽しい!

ティム・バートンの世界観が全開で、産まれる時からBABYエドワードは スポーン と出てきて床を滑るし、魔女は出てくる、巨人は出てくる、まほろばは出てくる、ウルフマンは出てくる、軍隊で特殊任務に就く…

サーカスの変な人達

©big fish/ビッグ・フィッシュより引用

そんなん嘘や~ん となりますが、きっとエドワードは

エドワード
ホンマホンマ、ホンマやって!!

と真顔で言いながら人に話すのでしょうね。

 

そしてみんな、ホラ話だと分かっていても楽しくて聞き入ってしまう。

誰にでも親切に接し、人が喜んでくれる事が嬉しくてたまらない人。

 

母サンドラはエドワードをこう形容しています。

「社交性が服を着て歩いているような人」…正にそう。

 

信じた道は最後まで疑わない

中でも私が好きなのは、月並みですがエドワードがサンドラに一目惚れし情熱的なアプローチをするところ。

サンドラにプロポーズをするエドワード

©big fish/ビッグ・フィッシュより引用

サンドラは「婚約者がいるの…」ってちゃんとお断りしてんのに諦めません。

エドワードはそんなことでは諦めません。

今やったら完全にストーカーでアウト!

でも諦めません!

 

もー何の根拠もなく「君は僕と結婚する運命だ!」って言うてまいますからねこの人。 言うたもん勝ち!

 

サンドラ
もーええわ。

そんなに私のこと好きなんやったらあなたと結婚するわ。

幸せにしてね

 

はい嫁はんゲ~ット!!

 

 

映画【ビッグ・フィッシュ】のラストの感想

【ビッグ・フィッシュ】のラストでは、エドワードが大好きになって彼の葬式に参列した友人達のように、私もあなたも息子のウィルも、エドワードのホラ話にいつのまにかどっぷり浸かってしまっていることに気づくでしょう。

 

最後のシーンを観る頃には「そんなバカな話は嘘だろう」という人は一人もおらず、みんな素直に、純粋に、現実と空想が融合したエドワードの最後をそのまま受け止められるはずです。

 

エドワードはたくさんうそのようなホラ話をしました。

しかしなぜ皆に慕われ誰の信頼も失わず、葬式にもあれだけの人が集まったのか…

エドワードの葬式

©big fish/ビッグ・フィッシュより引用

ホラ話ではなくエドワードの中ではすべてが真実。

ホラ話をしすぎて本当にお伽話になってしまった彼こそが真実。

それでえーやんみたいな、ね。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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