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【わが命つきるとも】あらすじと観た感想。「信仰」ってすごいよ?

史劇
映画の概要と注意事項

1966年/イギリス/監督:フレッド・ジンネマン/出演:ポール・スコフィールド、スザンナ・ヨーク、ロバート・ショウ、レオ・マッカーン/第39回アカデミー作品・監督・主演男優・脚色・撮影・衣裳デザイン賞受賞

注※このブログは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

投獄されるも署名を拒むトーマス・モア

©A Man for All Seasons/わが命つきるともより引用

【ベン・ハー】とかもそうなんですけど、初詣と盆の墓参りの時くらいしか神仏を意識する機会がない適当な仏教徒の私には信仰の程度がよく分からなくて、敬虔なキリスト教徒を扱った作品はいつも理解に苦しみます。聖書の教えとかも全然知りませんし。

モーゼの【十戒】とかは海パッカーなってうっひょーかっこえーって思ってましたけど所詮その程度でしたし。

 

しかしこのトーマス・モアという人は、

朱縫shuhou
信仰に命まで賭けんでも…
と冷めた目で観ていた他宗教の私にすら「信仰ってなんかすごそう」と思わせてくれるほどでした。

【わが命つきるとも】です。

 

 

映画【わが命つきるとも】のあらすじザックリ

世継ぎを産まない皇后を捨て、愛人との再婚を望んでいるイングランド王ヘンリー8世であったが、当時の国教カトリックではローマ法王の許しなしに離婚は不可能だった。ヘンリー8世から法王の説得を依頼された信仰の厚い法学者のトーマス・モアはこれを拒み、反逆罪に問われる。

 

 

映画【わが命尽きるとも】の事の発端はゲス不倫

事の発端となるのはカトリック教徒であったイングランド王ヘンリー8世(ロバート・ショウ)が

ヘンリー8世
アン・ブーリン(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)(愛人)と結婚したいから今の嫁はんと離婚するんじゃあ~!

とわがまま言いだしたことにあります。

 

カトリックでは離婚は禁止されてて、イングランド王とてローマ法王の許可が要る。

そこでヘンリー8世は信仰の厚い法学者で著名なトーマス・モア(ポール・スコフィールド)に法王の説得を頼みますが、それは信仰に反すると言って断わられ激怒するのです。

民からの信頼の厚いトーマス・モア

©A Man for All Seasons/わが命つきるともより引用

 

結構かわいいヘンリー8世

結局ヘンリー8世はローマ教皇庁から離れ自分で英国国教会って新しい教会を作って再婚を強行します。

ああ~そうか「ヘンリー8世とアン・ブーリン」って何やったっけって思ってたら、【エリザベス】の主人公エリザベス1世の両親ですやん!(遅い)

えっ!?

てゆーか英国国教会作ったのって愛人のためやったんや!ゲスい!!

 

「離婚」が当時のカトリック教徒にとってどれほどの罪であったのか、重みが皆目見当つかないんですけど、もうなんかそんなに断固拒否せんでもええやんってうんざりするくらいトーマスはヘンリー8世の離婚も再婚も認めようとしません。

ロバート・ショウ扮するヘンリー8世

©A Man for All Seasons/わが命つきるともより引用

ヘンリー8世役のロバート・ショウがかっこいいから贔屓目に見てしまうだけなのか、個人的には「認めてあげたらええやん…」って思うほど。

だってかわいいんですよヘンリー8世。愛人アン・ブーリンとの結婚式でトーマスに似た後ろ姿を見つけるや祝いに来てくれたと勘違いして「トーマス!トーマス!」と叫びながら満面の笑みで駆け寄るんですよ?

…でもそれは別人で本物のトーマスはやはり結婚式には現れなかった…。

 

もう意地ですよヘンリー8世だって。引くに引けなくなってるんやって。一言祝って欲しかっただけやのにね?いじらしいやん。

 

トーマス・モアは家族や友人の説得も聞かずひたすら「信仰」

ちゃんとトーマスには妻と娘と娘婿がいて、孫を見たいとも言っていました。身を案じてくれる友人もいるし人々の信頼も厚いです。

なのに彼らの説得の一切をはねつけ(要は「ヘンリー8世とアン・ブーリンの結婚を認める」と署名すればいいだけ)、「神は見ている」の一点張り。

トーマスの説得に来た家族

©A Man for All Seasons/わが命つきるともより引用

ただの署名に一体何の意味があるでしょう!

心とは裏腹な誓いを立て署名をしたとしても、お父様のその心の信仰を神は見ておられます!

トーマス
…私に偽りの誓いをしろと言うのか?
(……ぐっ!)

全然ダメです。

取り付く島もなし。

 

家族や周囲の人々を悲しませてもこの世での善行や信仰によって天国に行くことが重要なの?回避できる事態に真っ向からわざわざぶつかって行って家族を悲しませるのは愚行ではないの?

私には高尚すぎてまったく理解できませんけど、トーマスの「信仰」がなんか凄そうなことだけは伝わりました。

 

 

オーソン・ウェルズのジャバ・ザ・ハット感

本編とは関係ないですけど、冒頭にチョロっと出てきてすぐに死ぬくせに存在感抜群のウルジー枢機卿(オーソン・ウェルズ)のジャバ・ザ・ハットがやばかったので載せておきます。

©A Man for All Seasons,Star/わが命つきるとも、Star Wars: Episode VI Return of the Jedi/スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還より引用

似すぎ。

オーソン・ウェルズ、若き日の【市民ケーン】の頃から眉間のしわが特徴的でしたが、晩年にまさかジャバ・ザ・ハット化するとは…

誰が想像したでしょうか。

 

 

映画【わが命尽きるとも】の感想一言

朱縫shuhou
いくら神を信仰してても処刑されてしまっては元も子もないのでは…

信仰って来世のために貫くものなん?

でも「救われたい」からみんな信仰してるんちゃうの?

魂は救われるからいいの?

 

あかん、高尚過ぎて理解できへん…

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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「天衣無縫」と「温故知新」を信条として、主に古い洋画を好む映画好き。
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