【ダンボ】

【ダンボ(1941)】ピンクのゾウがトラウマ級に怖い?かわいいよ?

1941年/アメリカ/監督:ベン・シャープスティーン/声の出演:エドワード・ブロフィ、ヴェルネ・フェルトン、ハーマン・ビング

注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!

 

ダンボを元気づけるティモシー
©Dumbo/ダンボより引用

ダンボって知ってます?

そう、ほら、象のダンボ

ディズニー映画に出てくる、耳がおっきくて黄色い帽子かぶったかわいい子象のダンボ

 

じゃあダンボをご存知の人、どんな内容のお話か知ってます?

ドジでキュートなダンボがちょっとした騒動を巻き起こすドタバタコメディ?
空飛ぶダンボと仲間達の友情を描いたハートフルドラマ?

ぶぶ~!

どっちもハズレ。

 

実はウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ4作目となる長編アニメーション映画【ダンボ】は、そのかわいらしいダンボのビジュアルからは想像もつかないほどシュールでうら哀しげでアーティスティックな、どっちかというと子供より大人向けの作品なんですよ。

 

 

 

アニメ映画【ダンボ(1941)】のあらすじザックリ

サーカスの象ジャンボの元に、コウノトリが耳の大きな1頭の赤ちゃん象を運んでくる。ダンボとあだ名された赤ちゃん象は、他の象達から仲間外れにされ、サーカスのお客達の笑い者になってしまう。そんなダンボを不憫に思ったネズミのティモシーはダンボをスターにしようとする。

 

 

コウノトリが運んできたのはかわいい動物達の赤ちゃん

そうは言っても序盤はとってもメルヘンで子供向けな仕上がり。幾羽もの赤ちゃんをくわえたコウノトリがサーカスの一団めがけて舞い降りてきます。

コウノトリがやってきた
©Dumbo/ダンボより引用

 

象のジャンボに届けられたのは「奇形」の子象ダンボ

サーカスのトラ、クマ、カバ、キリン、ハイエナ…(なんぼほどおんねん)…次々と「配達」されていく赤ちゃん達。

重たい象のダンボは他の動物達よりだいぶ遅れて、ようやく母象ジャンボの元に届けられます。

「早く赤ちゃん見せて見せて~」とはしゃぐサーカスのおばちゃん象達(まだ未婚と言ってるので小娘の設定なのかも知れませんけど、言動は完全におばはん)が見守る中、ジャンボが長い鼻で包みをほどくと、出てきたのは体の倍はあろうかという巨大な耳を持った赤ちゃん象でした。

 

ダンボの耳を見た途端態度が一変するおばちゃん象達

巨大な耳を目にするまで「こんなかわいい赤ちゃん見たことな~い」とはしゃぎ倒していたおばちゃん象達の態度は一変。

おばちゃん象①

なにこの象…

この耳…

ひどい格好!

おばちゃん象②

これじゃ“ダンボ”やわ、

きゃはは!

変なあだ名をつけられて我が子を笑われたジャンボは怒り心頭。

おばちゃん象達を部屋から締め出し、ダンボを優しく抱きしめます。

ダンボを抱きしめるジャンボ
©Dumbo/ダンボより引用

耳が大きかろうが笑われようが、一瞬たりともひるむことなくダンボに愛情を注ぐ母象ジャンボには安堵感しかないです。

 

アニメのダンボを見てると大きな耳が逆にかわいくて、一体どこが変やねんって思いますけど、この状況を現実世界で考えてみると、例えば手が足先まであるような奇形の赤ちゃんを産んだってこと。

今の日本ではエコー検査があるから産まれる前に分かるとかそういうことは置いといて、現実に奇形の赤ちゃんを産み落としても一瞬もためらうことなくジャンボのように抱きしめることができるのか…。

 

大袈裟に捉えすぎかも知れませんが、確か【ダンボ】を最初に観た時、妊娠中だったんですよね、私…。

母子の絆がまぶしい作品なので、身につまされる思いで色々考えながら観た記憶があります。

 

 

ピンクのゾウの行進が怖い!トラウマになる人続出

【ダンボ】でよく話題に上るのが、ダンボが誤ってシャンパン入りの樽の水を飲み、酔っ払ってしまった時に見る幻覚。

何とも言えない陽気でリズミカルな行進曲に合わせて、何匹ものピンクのゾウが現れては消え合体しては分裂する様が不気味すぎて、これを幼い頃に観た人達はトラウマになるんだとか…。

「ダンボ」のピンクの象
©Dumbo/ダンボより引用

でもこれ大人になってから観ると相当おしゃれ。ピンクと黒のコントラストで構築された世界観はかなりハイセンス。

酔っぱらった時のフワフワした感じも巧みに表現されています。

 

ちなみに英語圏において、アルコールで酔っ払った時の幻覚症状を意味する“ピンクの象が見える”と言う慣用句は、映画【ダンボ】が元祖ではなく、もっと古くから用いられてるんだそうです。

実際【ダンボ】公開の1941年よりも以前のクラシック映画で、「ピンクの象でも見えたか?」みたいなセリフを聞いたことがあります。

【暗黒街の顔役(1932)】【キング・コング(1933)】だったかな?ちゃうかな?

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サーカスを取り巻く人々にも風刺的な意味が?

【ダンボ】にはちょいちょい人間も出てきます。彼らも実にシュール。

動物達をピシパシ鞭で打って調教し、おばちゃん象達にも「いばり散らしやがって!」と恨まれているサーカスの団長や、嵐の中テントを張らされる表情無き黒人労働者達、そして私が最も愛するピエロ軍団など。

 

ダンボはある事件を起こしてピエロのグループに入れられます。

ピエロと言えばサーカスの花形のような気がしてたんですが、当時の立場はそうではなく、ピエロにされたダンボに対しておばちゃん象達が「ピエロをやらされるなんて…象の面汚しやわ!」と悪態つくほど下等な扱いだったようです。

 

それでもダンボの加入でピエロショーは大成功を収めます。

調子に乗った陽気なピエロ達が団長に給料アップを掛け合いに行く場面は、短いながらも【ダンボ】の中で最もテンションが上がる箇所

この時ピエロ達が高らかにうたう歌がめっちゃいい感じなんです。私は毎月給料日に歌うほど気に入ってるんで、歌詞書いときますからぜひご一緒にどうぞ。

合ってるかは分かりません。字幕じゃなくて耳コピなんで。

さあ給料上げさせよう♪

金たっぷり貰おうぜ♪

俺たちゃ素晴らしい♪

お客ゾロゾロとてお金がザクザクだ♪

出典:【ダンボ】ピエロ達の歌

なんか景気ええでしょ?

なんとなく元気になるし、「金がっぽり」じゃなくて「金たっぷり」って言い方もかわいくてツボる。ちょっとがめつい歌ですけど、やっぱりお金があればみんな幸せですよね。ふふ。

給料上げさせよう
©Dumbo/ダンボより引用

 

 

アニメ映画【ダンボ(1941)】の感想

母の尊い愛情(ダンボの父親は一切出てきません)の何たるかや、当時の労働者の扱いなんかに思いを馳せて、ご機嫌で鑑賞していただけに、ラストは惜しく感じます。

 

自在にサーカスのテント内を飛び回ったダンボは、自分を除け者にしたおばちゃん象達にポップコーン弾を浴びせるという復讐を果たし、空軍に「ダンボ部隊」ができるほどの人気者に。

母ジャンボと共に仲睦まじくサーカス内でVIP待遇を受けます。

そして唯一ダンボの味方をしてくれたネズミのティモシーは、ダンボのマネージャーとしてハリウッドと契約(?)。

 

…というここまでのエピローグが、全部ひっくるめて2分くらいで流されちゃうんです。

いや~惜しい!

ここはもうちょい丁寧に追って欲しかった。

ハリウッドと契約のティモシー
©Dumbo/ダンボより引用

…いやでもあれか、今書いてて思ったけど【白雪姫】【ピノキオ】【シンデレラ】…うん、昔のディズニーアニメのエピローグってこんなん多いかも…。

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もしかしてこれってディズニーの通常運転なのかも知れませんね…。

 

 

まさかの【ダンボ】実写化!監督はティム・バートン!

とかなんとか言ってたら、まさかの実写版【ダンボ】が世に出るらしいですね。

公開は2019年3月29日(日米同時)。

 

「実写化」と聞くとうんこちゃんみたいなショボ映画のイメージしかないんで、一抹の不安はよぎりますが、ティム・バートンが監督の上、ダニー・デヴィートがサーカス団長としてキャスティングされているとあっては期待せずにはいられない…。

 

予告動画はこんな感じ。

(予告動画の感想)

…うう~ん…。

 

やっぱりアニメの【ダンボ】とは別物と捉えた方がショックが少なくて済みそう…。

参考 シネマトゥデイ:実写版『ダンボ』2019年3月米公開!キャスト&役柄明らかに

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

そんなあなたが大好きです。

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