1994年/アメリカ/監督:マイク・ニコルズ/出演:ジャック・ニコルソン、ミシェル・ファイファー、ジェームズ・スペイダー、ケイト・ネリガン、リチャード・ジェンキンス、クリストファー・プラマー、アイリーン・アトキンス、デヴィッド・ハイド・ピアース
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
タイトルを見れば大方の予想はつくと思いますけど、「吸血鬼ドラキュラ」や「フランケンシュタインの怪物」に匹敵する知名度を誇るモンスター、「狼男」のお話です。
1931年/アメリカ/監督:トッド・ブラウニング/出演:ベラ・ルゴシ、ヘレン・チャンドラー、デヴィッド・マナーズ、ドワイト・フライ、エドワード・ヴァン・スローン注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと[…]
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1931年/アメリカ/監督:ジェイムズ・ホエール/出演:ボリス・カーロフ、コリン・クライヴ、ヴァレリー・ホブソン、メイ・クラーク、ジョン・ボリス、エドワード・ヴァン・スローン注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気に[…]
普段は普通の人間なのに、満月の夜ともなれば体中に毛が生えて尖った牙で人を襲うアレですわ。
本日の映画ではなんと、アレに名優ジャック・ニコルソンが起用されています。
盲点と言うか何と言うか、毛むくじゃらの狼人間と化したジャック・ニコルソンが意外とハマってたのでこのキャスティングした人天才って思いましたね。
監督は【バージニア・ウルフなんかこわくない】、【卒業(1967)】のマイク・ニコルズ。
1966年/アメリカ/監督:マイク・ニコルズ/出演:エリザベス・テイラー、リチャード・バートン、ジョージ・シーガル、サンディ・デニス/第39回アカデミー主演女優・助演女優・撮影(白黒)・美術(白黒)・衣裳デザイン賞受賞注※こ[…]
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【ウルフ(1994)】です。
映画【ウルフ(1994)】のあらすじザックリ
生で鹿食うジャック・ニコルソン!
ある年の3月8日、この100年で月が一番地球に近づいた日。
雪道で狼らしき動物を轢いてしまった出版社編集長ウィル・ランダル(ジャック・ニコルソン)は、遺骸を道路脇に避けようと近づいた拍子にまだ息があった狼に咬まれてしまいます。
その後、ウィルは20時間もぶっ通しで眠ってたかと思うと、老眼は治ってるわ精力絶倫になってるわ、まるで20歳も若返ったかのようにハツラツとし始めるのです。
ちょっと面白かったのが、ウィルが初めて狼に“変身”した夜、高熱を出していたこと。
犬の平均体温って38~40℃くらいなんです。
人間だったらかなりの高熱ですよね?
あ!
だからウィルはイヌ科の狼に変身する前突然熱出してぶっ倒れたってこと?
愛犬家なら思わず「なるほど!」って唸ってしまう細かい描写に笑ってしまいました。
続いて狼に変身した人間はなぜか体中の毛と牙とツメが伸びると云うお決まりの描写。
この時のジャック・ニコルソンのハマり具合よ。
この姿で野生の鹿に挑んで勝利するからね。
鹿の生肉をむさぼり食う。
違和感なさすぎて反対にかなりシュールよここんとこの絵面 は。
変身した時のスローモーションに物申す
一応対抗馬と言いますか、ウィルには“敵”がいます。
可愛がってくれた大先輩のウィルを出し抜いて新編集長の座を奪い取ったスチュアート(ジェームズ・スペイダー)です。スチュアートが奪ったのは編集長のポストだけではありません。長年連れ添ったウィルの妻と不倫関係にあったのです。
妻と仕事を一度に奪われたウィルはスチュアートを咬む!
トイレでおしっこひっかける!
無意識に“狼流”の復讐を実行してしまっているウィルが面白い。
予想通りウィルに咬まれたスチュアートも狼男に変身。
狼男VS狼男の大乱闘が繰り広げられるのですが、この乱闘の場面はなぜかほぼスローモーション。
スピーディな狼と狼の戦いを描くに当たって、現代のようなCG技術もなく粗 を隠すためにはスローモーションにせざるを得なかったのか、それとも技術的に問題ないけどスローモーションにした方が効果的だと判断したのかは分かりかねますが、かなり残念な仕上がりになってしまっていることだけはお伝えしておきたいと思います。
乱闘シーンがほぼスローモーションって。
ローラはいつ咬まれたの?もともと狼なの?
スチュアートを倒すため、人狼研究の第一人者(肩書よく分からん)のビジャブ・アレゼアス教授(オム・プリ)からもらったお守りを投げ捨てなければならなかったウィルは、ついに「完全狼」に変身したと見えて森の奥へと走り去ってしまいます。
残されたのは出版社のアルデン社長(クリストファー・プラマー)の一人娘でウィルとただならぬ関係にあったローラ(ミシェル・ファイファー)だけ。
スチュアートが死んで、ウィルが去ったあと、狼人間の特徴のひとつである黄金に輝くローラの瞳が映し出されて物語は幕を閉じます。
あれ?
ローラどこで咬まれたっけ?
ウィルにもスチュアートにも咬まれた様子はなかったのになあ?
初登場シーンから不思議な雰囲気をまとった女性だったし、もしかしたらローラを含めたアルデン家の人々全員がもともと狼人間の一族だったってオチも疑ってしまう所ではありますが…。最後にアルデン社長が意味ありげにニヤっとしているような気もするし?
いやそれにしては狼男のウィルにあれほどビビっていた馬がローラには懐いていたから違うか。
ラストのローラのアップが意図するところは読み取れませんでした。
映画【ウルフ(1994)】の感想一言
ヒゲとカラコンと表情だけで狼っぽくなるジャック・ニコルソンに対して(もともと獣顔)、下手に正統派男前であるため過剰にモンスターメイクを施さなければならなかったジェームズ・スペイダーには「気の毒」の一言しかありません。
狼男を通り超して毛深いゾンビみたいになっちゃてるもんね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。