2004年/アメリカ/監督:スティーブン・ソダーバーグ/出演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アンディ・ガルシア、マット・デイモン、ドン・チードル、バーニー・マック
注※このサイトは映画のネタバレしようがしまいが気にせず好きなこと書いてます!未視聴の方はご注意ください!
2001年公開の【オーシャンズ11】の続編。個人的に「オーシャンズシリーズ」でもっともイブいと思ってます。
参考 イブい=「イカす」と「シブい」の造語
前作より人物の相対関係や事件の前後関係が複雑ではありますが、これくらいの方が見応えあり。製作側も1回の視聴で完結するようには作ってないでしょこれ。
もはや10年以上前の映画になってしまいましたね。お陰様で今なら¥1,000以下でチョロくメディアを入手できます。全編を彩る演出も音楽もオシャンティなんで部屋にこそッと置いとくとそれだけでなんだかテンション上がるよね。
何回観ても楽しい、これ自体がビデオクリップのようなクールな映画、【オーシャンズ12】です。
映画【オーシャンズ12】のあらすじザックリ
カジノの現金強奪に成功!…では終わらなかった
前作でラスベガスのカジノから1億6千万円ドル(約200億円?!一人当たり18億?!)の強奪に成功し悠々自適な生活を堪能していたダニエル・“ダニー”・オーシャン(ジョージ・クルーニー)と10人の仲間達の前に姿を現した、奴。
そう、現金を奪われたカジノのオーナー、ベネディクト(アンディ・ガルシア)ね。
只者じゃない男テリー・ベネディクト
巨額の現金強奪被害に遭った前作のラストで、喚き散らすでもパニックになるでもなく、ただ「借りはきっちり返すで…」という腹の内がにじみ出た表情を浮かべていただけのベネディクト、やっぱりオーシャン達に仕返しできる機会を虎視眈々とうかがっていました。
【オーシャンズ12】では立場はすっかり逆転し、オーシャン達の逃げ場などないように周到に策を練った上で満を持して脅しをかけにきます。それもニコニコ笑顔で。
2週間以内に奪った金返せ。
きっちり利子つけてな。
こうなったらもうただの高利貸し。しかも相手は10数人の悪党くらい殺ろうと思えば軽く殺ってしまえる冷酷無比のベネディクト。
事件後巧みに身を隠していたオーシャン達ですが、見つかってしまってはどうしようもない。お金を返済しようにも株投資で儲けたルーベン(エリオット・グールド)以外は散財しちゃって全然足りない。
こりゃもっぺん金作るしかねーわ。
アメリカでは派手な「仕事」はやりにくいオーシャン達は、その日の内にアムステルダムに飛びます。
ちなみにオーシャン達が盗んだ金については盗難保険がきいてて、ベネディクトに全額弁済されてます。それに加えてオーシャン達からの利子を加えた全額返済が成されると、文字通り「倍返し(心付け弾んどいたよ)」となっちゃう訳で…。
「一作目【オーシャンズ11】は何やったんや」…てなるこのシュールな展開がたまりません。
いつもの11人プラス前作よりも複雑な人間関係
前作ではオーシャンがまず「仲間を集める」ことから始まりましたが、今回はもう仲間は「集まってる」。そして前作のラスボスは今作では(便宜上)司令塔のような立場になってしまった。
そこで新たに2人の重要人物が加わります。
大泥棒ダニーは見ず知らずのナイト・フォックスから謂れのない恨みを買う
さてと。
オーシャン達がアムステルダムで仕事にかかるとなんだかんだ横槍を入れてくるのが、表向きは実業家で大富豪のこの男。城みたいな豪邸に住みプールサイドで優雅に筋トレしてる。
自称「世界一の泥棒」ナイト・フォックス(ヴァンサン・カッセル)。
「自称」ってのが良いよね。
どうしてナイト・フォックスが自分達を目の敵にしているのか分かんないオーシャンは、直接聞きにやってきます。
なんで目の敵にするかって?
俺の師匠のルマークが、「オーシャン達こそ最高の泥棒だ」という意見に賛同したんだ!
まさかのやっすい嫉妬心!
でもそれ、分かりやすくてめっちゃおもろいやん?
トゥルアーがレーザーセキュリティを突破した大技を動画でご覧ください
いや嫉妬心燃やしてはるけども、この人疑いようもなく「世界一おもろい」…いや「世界一優れた泥棒」だと思いますけどね。だって美術館のレーザーセキュリティをかわすのに出した大技がヤバいもん。
オーシャンどころかこんなもん中国雑技団の軟体人間イエン(シャオボー・チン)だって無理。これやられたら世界中のレーザーセキュリティシステムはすべて設置する意味がなくなる。
この大技を実行するには卓越したリズム感と身体能力と判断力と 運 が要るよ?
そのどれもを兼ね備えた上にこんな嘘みたいな侵入方法でも観客に「嘘こけ~!」と冷めさせないキャラクター。なんか不可能じゃなさそうな感じ出してますやん?ナイト・フォックス、無双でしょうに。
…かく言う私、 劇場で爆笑したけどね。
この為にずっと筋トレしとったんか~い!
敏腕捜査官イザベルにのぼせる右腕ラスティー
もう一人の新重要キャラは、ラスティー(ブラッド・ピット)の元恋人で、彼の正体に気付き追い詰める敏腕捜査官イザベル(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)。
つかみどころがなく飄々としているラスティーに垣間見える意外と純な恋愛模様。
普通の男だったのねラスティー。
ラストでケンカしつつも自然に手を繋いで歩いているカットが、2人の関係性を物語っているようですごく好き。
イザベルでもテスでもない…「12人目の仲間」って?
ところでタイトルの【オーシャンズ12】、正しくは留置所に拘束されてるオーシャンを助けるためにハリウッド女優ジュリア・ロバーツに変装したオーシャンの妻テス(ジュリア・ロバーツ)が12人目って訳ですが、
せっかくのプロ集団に付け焼刃のド素人をカウントしてしまうなんてもったいない(何が?)と思いませんか?
結局この作戦は、偶然居合わせたハリウッドスターのブルース・ウィリス(本人役)と機転を利かせたイザベルによってすぐに暴かれ、一時全員が収監されるという終末状態に一味を追い込む羽目になるし、
こりゃお粗末だわよね?(考えたのはライナス(マット・デイモン))。
何となく腑に落ちないんで、12人目の仲間は突然現れオーシャンズを全員釈放するというウルトラCをかましてきたライナスのオカン(チェリー・ジョーンズ)やと思うことにしてます。
映画【オーシャンズ12】の感想一言
まあ別に12人目が誰であるかは本編には100%関係ないんでどうでもいいんですけど。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
そんなあなたが大好きです。
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